「並行」と「併行」の違いとは?分かりやすく解釈

「並行」と「併行」の違いとは?違い

パソコンで文書を作成していると、どちらの漢字を使うべきか迷うこともあります。

この記事では、「並行」「併行」の違いを分かりやすく説明していきます。

小さな疑問を、この機会に解明していきましょう。

「並行」とは?

並行(へいこう)とは2つ以上の物が、同じ方向に進んでいくこと。

またマルチタスクを、同時におこなうことを指します。

日常生活でもよく見かける言葉です。

並行は「並んで行く」と書きます。

連れ立って同じことをするのが「並行」です。

物体に用いることもあれば、仕事や作業など「目には見えないもの」に用いることもあります。

また並行と間違えやすい言葉が「平行」

同じ「へいこう」と読みますが、こちらは数学の用語です。

2つの直線がどこまで進んでも交わらないとき「平行」といいます。

ちなみに平行している2組の線によって成り立つ図形は「平行四辺形」です。

並行の使い方としては、このような例があります。

「数名のマラソン選手たちが、並行して走っている」「本業と並行して、副業をおこなう」「並行輸入品の時計を買った」複数の人や物が、同時に進むことが「並行」です。


「併行」とは?

併行(へいこう)とは、2つ以上の事象が同時におこなわれること。

また複数の仕事を、同時に請け負うことです。

併行は「併せておこなう」と記します。

「併せて」というのは、一緒に・同時にをあらわす接続詞です。

そのため「併行」にも、ある物事とある物事を同じタイミングでおこなうという意味があります。

本来はグループが違うものを、同時進行で一緒におこなうことが「併行」です。

具体的な使い方を見ていきましょう。

「ダイエットを成功させるためには、食事制限と併行して運動をおこなうことが大切だ」そして「2つのイベントの準備が、併行してすすめられた」などがあります。

同時におこなうことが「併行」です。


「並行」と「併行」の違い

どちらも「へいこう」と読めるため、迷いやすいです。

「並行」「併行」の違いを、分かりやすく解説します。

・辞書では同等のあつかい
「並行」「併行」は辞書を引くと、どちらも同じ扱いとして記されています。

そのため「並行」「併行」は、同じ言葉として認識して問題ありません。

どちらにも「同時に進める、進行する」という訳があるので、自分の好みにあわせてチョイスできます。

ただ「へいこう」と読む言葉は他にも。

「平衡(へいこう)」はつり合いが取れること。

そして「閉口(へいこう)」は強い言葉を投げかけられて、対処に困ることです。

また「閉講(へいこう)」は受講していた講習が終わることです。

まとめ

「並行」「併行」の違いを分かりやすくお伝えいたしました。

どちらも「へいこう」と読みます。

「並行」「併行」の訳は、同じ方向に並びながら進むこと。

また同時に複数のタスクをおこなうことです。

両方とも辞書では「同じ意味をもつ言葉」として紹介されています。

正しい知識をつけて、学力をアップさせていきましょう。

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