「腐る」と「朽ちる」の違いとは?分かりやすく解釈

「腐る」と「朽ちる」の違いとは?違い

この記事では、「腐る」「朽ちる」の違いを分かりやすく説明していきます。

「腐る」とは?

「腐る」「くさる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「細菌により生き物が分解されて変質すること」という意味で、細菌の働きで分解されて次第に崩壊していくことを言います。

2つ目は「身体の組織が破壊される」という意味で、凍傷などにより細胞が破壊されて崩れていくことを言います。

3つ目は「生き物以外のものが酸化して崩れる」という意味で、木や金属などが酸化してボロボロになることを言います。

4つ目は「性質や心持がどうしようもなく堕落する」という意味で、真面目な気持ちが失われることを言います。

5つ目は「思い通りにならない為にやる気をなくすこと」という意味で、気持ちが滅入って嫌になってしまう様子を言います。

上記に共通するのは「嫌な性質に変わる」という意味です。


「腐る」の使い方

「腐る」「細菌により生き物が分解されて変質すること」「身体の組織が破壊される」「生き物以外のものが酸化して崩れる」「性質や心持がどうしようもなく堕落する」「思い通りにならない為にやる気をなくすこと」という意味で使われます。

動詞として「腐る・腐った」と使われたり、副詞として「腐って」と使われたり、「腐れ縁」などと使われたりします。

基本的に、物が細菌の影響や酸化などにより劣化して崩れることや、転じて気持ちが滅入ることに使われる言葉です。


「朽ちる」とは?

「朽ちる」「くちる」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「劣化して形が崩れたり、ぼろぼろになったりする」という意味で、木造家屋などが劣化して崩れそうになっていることを言います。

2つ目は「評判が落ちる」という意味で、昔の名声が衰えることを言います。

3つ目は「何も残せないまま人生を終えること」という意味で、誰からも注目されず一生を終えることを言います。

上記に共通するのは「劣化する」という意味です。

「朽ちる」の使い方

「朽ちる」「劣化して形が崩れたり、ぼろぼろになったりする」「評判が落ちる」「何も残せないまま人生を終えること」という意味で使われます。

動詞として「朽ちる・朽ちた」と使われたり、副詞として「朽ちて」と使われたりします。

基本的に、劣化して衰えたり形が崩れることに使われる言葉で、抽象的なものにも使われます。

「腐る」と「朽ちる」の違い

「腐る」「物が細菌の影響や酸化などにより劣化して崩れることや、転じて気持ちが滅入ること」という意味です。

「朽ちる」「劣化して衰えたり形が崩れることに使われる言葉で、抽象的なもの」という意味です。

「腐る」の例文

・『一晩置いたら刺身が腐っていた』
・『冬山登山で凍傷になり、足の指が腐った』
・『この家は古いので床が腐って抜けそうだ』
・『彼は仕事で上司に叱られて腐っている』

「朽ちる」の例文

・『田舎の母屋は朽ちて崩れそうになっている』
・『全く手入れをしないので犬小屋が朽ち果ててしまった』
・『彼の名声はこれからも朽ちることはない』
・『人から惜しまれず朽ちるのは嫌だ』

まとめ

今回は「腐る」「朽ちる」について紹介しました。

「腐る」「細菌や酸化により変質する」「気持ちが滅入る」「朽ちる」「劣化してボロボロになる」と覚えておきましょう。

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