「中旬」と「中頃」の違いとは?分かりやすく解釈

「中旬」と「中頃」の違い違い

この記事では、「中旬」「中頃」の違いを分かりやすく説明していきます。

「中旬」とは?

「中旬」とは、月の11日から20日までの10日間を指す言葉です。

漢字の「旬」は10日間の意味を表す言葉で、そこから月を10日毎に3分割し、最初の10日を「上旬」、次を「中旬」、そして最後の10日を「下旬」と言う様になったのです。

ちなみに、この「旬」と言う言葉は、『旬の食材』のように、一番良い時期・季節を表現する意味もあります。

これは中国では10日間の意味だけだったものが、日本で変化・加わったものです。


「中頃」とは?

「中頃」とは、中ほどの時期、中ほどの場所、そして物事の中間や途中を指す言葉です。

『江戸時代の中頃』『学校までの道の中頃』『作業の中頃に休憩する』と言った様に、各々使われます。

漠然と中ほどである事を表現する言葉ですが、時間軸だけでなく、場所・距離にも広く使われる言葉です。


「中旬」と「中頃」の違い

「中旬」とは、月の11日から20日までの10日間を指す言葉です。

それに対して「中頃」とは、中ほどの時期、中ほどの場所、物事の中間や途中を指す言葉です。

従って、1か月の中で、月の中ほどを表現する場合には「中頃」とだけ表現するよりは「中旬」とする方が、何となく11日~20日と期間が限定されて、正確に思えます。

また時間軸での表現においても、「中頃」は『1日の中頃』『1年の中頃』『人生の中頃』『江戸時代の中頃』と様々に使えますが、こうした使用方法は「中旬」ではできません。

さらに「中頃」は中ほどの場所や、物事の中間や途中を表わす場合にも、先に記載した事例のように使いますが、『学校までの道の中旬』『作業の中旬に休憩する』などと使われる事はありません。

すなわち、時間や場所の中間あたりを表現する際に、「中頃」は広く使われる言葉で、それに対して「中旬」は月の中間の10日間と言う限定された場合にのみ使われる違いがあるのです。

ただし、「中頃」は時間表現としても、場所の表現としても、余りにも漠然とした表現です。

従って「中頃」を使う場合には、もう少し時間や場所・距離を可能な限り限定できる表現を付け加えて使用するのが望ましいと言えるでしょう。

まとめ

「中旬」とは、月の11日から20日までの10日間を指す言葉です。

それに対して「中頃」とは、中ほどの時期、中ほどの場所、物事の中間や途中を指す言葉で、「中旬」「中頃」は大きく違う言葉と言えます。

ただし、「中旬」「月の中頃」の表現の場合には、似た表現となります。

この場合には、「中旬」の方が、「月の中頃」よりも期間が比較的分かりやすいと言えます。

「中頃」は時間表現としても、場所の表現としても、便利な言葉です。

しかし余りにも漠然とした表現であり、「中頃」を使う場合には、もう少し時間や場所・距離を可能な限り限定できる表現を付け加えて使用するのが望ましいと言えるでしょう。

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