この記事では、「事態」と「事象」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事態」とは?
「事態」の意味と使い方について紹介します。
「事態」の意味
「事態」は「じたい」と読みます。
意味は、「ものごとが進んでいく時、それぞれの段階で現れる様子のこと」です。
「事態」の使い方
「事態」は、ものごとが進んでいく時の成り行きのことを言います。
それぞれのものごとが変化していく中で、ある時点での状態や様子に対して使われます。
基本的にあまり良いことではなく、どちらかというと今まで何事もなかったのに、悪い傾向になっていく時の表現です。
例えば「非常事態」「緊急事態」などは、普段とは違う著しく悪い状態になっていることを表します。
「事態」はあくまでその時一時的に陥っている状態であり、長く続くとは限りません。
「事象」とは?
「事象」の意味と使い方について紹介します。
「事象」の意味
「事象」は「じしょう」と読みます。
意味は「ある状況のもとで、表沙汰になってきたことがら」「数学で、試行の結果生じることがらのこと」です。
「事象」の使い方
「事象」は、ある状況下において、浮かび上がってきたことがらのことをいいます。
特定の場所や時間に発生する出来事や事件などの、ものごとの様子を客観的に表す言葉です。
また、数学用語としての「事象」は、「ある条件のもとに何度か試行した結果、生じることがら」という意味です。
例えば、サイコロを何度か振る度に、1から6までの目が出る、それぞれの結果のことを「事象」と言うのです。
「事態」と「事象」の違い!
「事態」は「ものごとが進んでいく時、それぞれの段階で現れる様子のこと」です。
「事象」は「ある状況のもとで、表沙汰になってきたことがら」です。
まとめ
今回は「事態」と「事象」の違いをお伝えしました。
「事態はその時のものごとの様子」、「事象はその時に表れるものごと」と覚えておきましょう。