この記事では、「仕舞屋」の意味を分かりやすく説明していきます。
「仕舞屋」とは?意味
「仕舞屋」には2つの意味があります。
ひとつは、客を相手とする店ではない普通の町屋です。
町屋とは、町の中にある家のことを意味します。
特に商店のことをいいます。
普通の家という意味では、住宅街にある家のことではなく、商業施設にある普通の家を指すことが一般的です。
もう一つの意味は、もともとは商売をしていたがやめた家のことです。
商売をしていたときには、通りに面する側が商店で、その後ろや2階などが自宅という形になっている場合があります。
「仕舞屋」の概要
商店をやめた家という意味から、普通の家という意味になった言葉です。
「仕舞屋」は「しもたや」と読みますが、「仕舞」は「しまい」と読むことができます。
仕舞は、物事をやめることという意味です。
「屋」は家のことを指します。
つまり、「仕舞屋」は物事をやめた家、仕事をやめた家という意味になるのです。
この場合の仕事とは、会社勤めのことではなく、家業を意味します。
たとえば、ある家は駄菓子屋をやっていたとします。
昔は学校が終わると子どもたちがやってきて、賑わっている店でした。
駄菓子1個は10円や20円程度ですが、多くの子どもたちがやってきてくれるので、商売を続けていくことができていました。
ところが、コンビニやスーパーが全国各地に広がり、おいしいお菓子が数々登場するようになり、経済的に豊かになって高価なものも買えるようになり、駄菓子屋にやってくる子どもが激減してしまいました。
店を開けていてもたいした儲けにはなりません。
年を重ねて商売をすることも大変になったのもあり、店をたたむことにしました。
そして、これまで店として使っていた建物は、自分が暮らす普通の家としました。
この家は「仕舞屋」ということができます。
商売をしていない普通の家という意味では、平屋なのか複数階あるのかという意味は含まれていません。
人が住むための建物を指しており、人が住む目的ではないビルのことではないです。
家の形は平屋、2階建て、トイレとお風呂が別、トイレとお風呂が一緒の部屋など、いろいろな形がありますが、この言葉にはどのような形なのか意味に含まれていません。
「仕舞屋」の言葉の使い方や使われ方
商売をしていたけれどやめた家、普通の家という意味で使用をします。
普通の定義は難しいですが、この場合は商売をしていない家を指します。
「商売をしていた」というのは、会社に勤めて仕事をすることではなく、家業のことを指します。
「仕舞屋」の類語や言いかえ
「町屋」が似た意味の言葉です。
町の中にある家を意味します。
特に商いをしている人の家、商店をいいます。
まとめ
商売をずっと続けている人もいれば、何らかの理由でやめてしまう人もいます。
商売をやめた後に普通の家にして、そこで暮らすこともあります。
その家を意味する言葉です。