「他言」と「口外」の違いとは?分かりやすく解釈

「他言」と「口外」の違い違い

日本語には非常に数多くの言葉が存在しており、中には似た意味合いを持つ言葉が幾つも存在しています。

友人や家族といった身近な相手と会話する際には、多少の言葉の使い間違い等は気にせず、何となくで言葉を使い分けしている人が多いです。

ですが社会人となり、上司や取引相手と話す際にはそういった言葉の使い間違いは避ける必要があります。

それこそ言葉を誤って使う事でこちらが恥ずかしい思いをするだけでなく、相手に対して失礼にあたるケースもあるので注意が必要です。

「他言」「口外」も似た意味を持つ言葉の組み合わせなので、その違いが良く分からないという人が多くいます。

「他言」とは?

他言は、たごんという読み方をする言葉です。

意味としては字を見て何となくイメージ出来る様に、他の人に話をする事であり、ただ会話するという意味ではなく、秘密等を他人に言ってしまう様を表す言葉となっています。

そのため、口外するといった意味合いを含む言葉です。

しかも本来は内緒にしなければならない事柄等を喋ってしまうというニュアンスであるため、他言歓迎といった形で肯定的かつ積極的な言葉とセットで使われる事はほぼありません。

具体的には、今日ここでした会話の内容に関しては一切他言無用でお願いします、とか、君を信頼して話したのだから他言されては困る、といった使い方となっています。


「口外」とは?

口外は、こうがいという読み方をする言葉です。

口と外という漢字の組み合わせである事から何となく連想出来る様に、口に出して言う事を意味する言葉となっています。

ただし基本的には、漏らしてはならない秘密を口に出して、第三者に教えてしまうという意味合いを込めて用いられる事が多いです。

お陰で相手がそうしない様に、口止めする際に使われる事が多く、是非口外してください、といった形で相手を促す様な意味として使われる事はほぼありません。

口外無用という形で、口に出す事を止めるといった意味合いを込めて用いる事が多いです。

具体的には、今回の打ち合わせの内容は絶対に口外しません、とか、今日この場で起きた事は絶対に口外無用で、といった使い方がされています。


「他言」と「口外」の違い

他言は、他の人に秘密等を言ってしまう事を意味しており、口外も同じ様に内緒にすべき事を口に出すという意味合いを持っているのです。

そのためどちらも言葉の意味としては、ほぼ同じと言えます。

しかも使い方に関しても、他言無用や口外無用といった形で、無用という単語とセットになった形で使用される事が多いです。

なので共に他人に話して欲しくない時や、情報を拡散したくない時に相手を制するために使用される事が多い言葉となっています。

以上の事から、他言と口外は意味合いも用途もほぼ同じであると言えるのです。

ただしこの2つの言葉の違いを見出すとすれば、口外よりも他言の方がソフトな言い回しと見なす事が出来ます。

そのため目上の人に使用する場合には、ご他言はお控え頂きます様にお願いします、といった形で丁寧語とセットで用いる事で口外よりも使用し易いです。

まとめ

他言も口外も、秘密ごとを話してしまう、という同じ意味合いを持つ言葉です。

しかも使用時も、話してしまわない様に相手を制するという意味合いで使用される事がほとんどであり、用途の仕方まで似通っています。

ただし違いとしては、口外よりも他言の方が柔らかな言い方であるため、丁寧語と同時に用いる事で目上の人に対しても使用し易いです。

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