「企画」とは?
「企画」(きかく)とは、何かについて道筋を立て、具体的に考案することです。
「新製品の企画」と言えば、その新製品について、具体的にどのような物を作るのかという内容について、考案することとなります。
この「考案する」ことには、案を工夫して出すという意味があります。
企画することは、その「工夫」まで意味に入っていると考えてください。
「計画」とは?
「計画」(けいかく)は、上の「企画」とよく似ており、何かについて「企画」した内容を指す言葉です。
つまり、新製品についてのこれらの使い方を例に挙げると、まず「企画」から入り、それが固まったところで生産の「計画」に移すという流れになります。
つまり、何かを生み出す際には、まず「企画」から入るということです。
混同されて使われることも多い言葉同士ですが、厳密にはこのような違いがあります。
「企図」とは?
企図(きと)は、上の「企画」や「計画」と比べると、あまり見聞きしない言葉かも知れません。
意味は、「企画」とほとんど一緒で、やはり「計画」までの前の段階について表現する言葉です。
その「企画」より「企(くわだ)てる」というイメージが強く現れている為、意味こそ「企画」とほとんど変わらないながら、製品などに対して使うより、「今の組織からの独立を企図している」などと使われることが多い言葉です。
「企画」と「計画」の違い
「企画」は、何かを「計画」することだと表現される場合がありますが、それでは実質的に「計画」と一緒になってしまいます。
元々、それほど意味に違いがある言葉ではありませんが、上にも挙げたように、「企画」から入り、「計画」に移行するという流れが自然です。
「計画」には、「企画」の意味も含んでいると考えても構いません。
「企画」と「企図」の違い
この2つの言葉については、意味はほとんど一緒です。
ただし、「企図」は何かを行う(予定)という場合に使う言葉で、先の例のように、「製品の企画」とは言っても、「製品の企図」とはまず使いません。
このように、行動に対しては「企図」で、何かを作るような時には「企画」だと覚えておくといいでしょう。
この2つの言葉は、対象による使い分けが必要になると考えておきましょう。
「計画」と「企図」の違い
「計画」は、「企画」の意味を含むことだと書きましたが、その「企画」と意味としてはほとんど変わらない「企図」の意味も含んでいると考えていいでしょう。
その為、「計画」は幅広く使える言葉です。
挙げてきた例に当てはめてみると、製品の生産の「計画」という使い方から、「独立の計画」と使っても問題なく、あらゆる「企画」(「企図」)の意味を合わせて表現できるすることができます。
「企画」と「計画」と「企図」は英語で違いがある?
この「企画」、「計画」、「企図」の3つの言葉は、英語では、全て“plan”、もしくは“planning”と表現されます。
“plan”という言葉の意味として、一番に挙げられるのは「計画」ですが、「企画」という意味で使うことも普通にあり、それらを行う時には“planning”という形にして使っています。
「企図」は日本語独特の表現だと言えるので、“plan”の意味として挙げられることは少ないのですが、意味が「企画」とそう変わらない為、これも“plan”で表現できると考えていいでしょう。
“Planning a new product.”とすると、「新製品の計画(企画)を行う」という意味になります。
“plan independence”なら、「独立の計画(企図)」と訳すことができます。