「余韻が半端ない」について
「余韻が半端ない」は「よいんがはんぱない」と読みます。
最近流行りの「半端ない」が使われている言葉です。
「余韻が半端ない」の意味とは
「余韻が半端ない」の意味と言葉の成り立ちについて紹介します。
「余韻が半端ない」の意味
「余韻が半端ない」の意味は「ある音が消えた後に響きがはなはだしく残っている様子」で、ここから転じて「ものごとが終わった後に味わいや趣が非常に強く残っていて中々頭から離れない状態」という意味になります。
何かとても印象的なことが起きた時には、その時のシーンが頭に残っているものです。
それが非常に印象的でしばらくそのことばかり頭に浮かんでしまったり、ぼうっとしてしまう時に使われます。
コンサートやスポーツの試合が終わった後に感じることが多く、他にも感動する映画や歴史的に有名な絵画を観賞した後や、文芸作品を読んだ後にも感じます。
「余韻が半端ない」の成り立ち
「余韻が半端ない」は「余韻+が(助詞)+半端・ない」から成り立っています。
「余韻」の「余」は「必要以上にある」という意味で、「韻」は「言葉の響きやものが出す音」という意味です。
この言葉のキーワードは「半端ない」で、意味は「中途半端ではない」「程度がはなはだしいさま」です。
ここから転じて若い人の間では「スゴイ」「とてつもない」という意味で使われています。
2018年のサッカーワールドカップで日本代表の大迫勇也選手を応援するフレーズとして「大迫半端ない」が有名になりました。
これは大迫選手が高校生の時に、素晴らしいプレイをした為に負けた相手の選手が言った言葉です。
大迫選手に対して「とてつもなくスゴイ」という意味で使われています。
上記の言葉が組み合わさり「ものごとに感動して終わった後も頭の中に非常に強く印象付いている様子」として使われています。
「余韻が半端ない」の言葉の使い方
「余韻が半端ない」は否定形として使われ、「半端ある」とは使われません。
かなりカジュアルな言い回しですので、ビジネスや目上の人に対しては使わない方が良いでしょう。
会社では「まだ余韻い浸っています」と言うのがおすすめです。
「余韻が半端ない」を使った例文
「余韻が半端ない」を使った例文と解釈を紹介します。
「余韻が半端ない」の例文1
「コンサートで大盛り上がりで余韻が半端なかった」
大物アーティストのコンサートで歌やダンスで大盛り上がりになり、終わった後も興奮が冷めやらなかった様子を表しています。
「余韻が半端ない」の例文2
「逆転サヨナラ勝ちをしたので余韻が半端ない」
野球の試合でもうダメだと思った時に逆転サヨナラ勝ちをして、選手も応援団も大興奮してしまいしばらく収まらなかった様子が伝わります。
「余韻が半端ない」の例文3
「G1で1番人気がきて会場では余韻が半端ない」
競馬の重賞で、1番人気の馬が1着に入ったので観客が大興奮、レースが終った後もしばらく帰らない様子を表しています。
「余韻が半端ない」の英語と解釈
「余韻が半端ない」には様々な英語表現があります。
余韻は“afterglow”という単語があるのでそのまま使えます。
「半端ない」は“amazing”や“awesome”などがあります。
“I am still basking in the amazing afterglow of the concert”(コンサートの余韻が半端なくてまだ浸っている). ” となります。
「余韻が半端ない」の類語や類義表現
「余韻が半端ない」の類語には以下のものがあります。
「名残りがヤバい」
意味は「ものごとが終った後もそれにずっと影響され続けてたまらないこと」です。
「名残り」は「過去に既に終わったことがその後も影響を及ぼしている状態」です。
「余韻」は一時的なものですが、「名残り」はずっと後に残っている時に使います。
「ヤバい」は「スゴイ」という意味で、良い意味と悪い意味両方に使います。
「余波が半端ない」
意味は「物事が終わったあともなお周囲に及ぼす影響がはなはだしいこと」です。
主に自然現象に使われますが、若者の間では一般的なものごとに対しても使われることがあります。