この記事では、「催促」と「督促」の違いを分かりやすく説明していきます。
「催促」とは?
「催促」は(さいそく)と読み、物事を早くするようにうながすことを言います。
ある物事がしっかりと進んでいない場合に、それを行うように急がすことを表します。
「督促」と似た言葉に、「要求」(ようきゅう)があります。
「要求」は必要なものを強く求めることです。
例文:「犯人の要求を受け入れる」
「要求」は強く求めることを表し、時間については強調されていません。
それに対して「催促」は、「今すぐに、早く、実行ほしい」という意味が込められています。
・「要求」の例文
例文1:親戚のおじさんにお年玉を催促したが、お菓子しかもらえなかった。
例文2:何件ものメールを無視していたら、とうとう返信を催促されてしまった。
例文3:母に勉強するように催促されると、今やろうと思っていたやる気がなくなってしまう。
「督促」とは?
「督促」は(とくそく)と読み 約束の履行?(りこう)?や物事の実行をうながすこと。
せきたてることを言います。
また、税法上、租税が期限までに納付されない場合、その納付を催告する行為を言います。
「督促」と似た言葉に「催告」(さいこく)があります。
相手方に対して一定の行為をするように請求することを言います。
「催促」と漢字は似ていますが、督促よりも強い請求や実行を促す言葉です。
「督促状」「催告書」という表現があります。
「催告状」または「催告書」は、督促状と同じように支払いを求める文書ですが、「督促状」よりも後の段階で送られてくる文書です。
督促状を送っても連絡がない、支払いに応じない債務者に催告書は送られ、一般的には内容証明郵便で送られてきます。
督促状では優しい文面で書かれていても、催告書では「差し押さえ等の法的手段を講じる」といった強い口調で文書が書かれているケースが大半です。
・「督促」の例文
例文1:借金の返済を督促したものの、応じてくれずに困っている。
例文2 :とうとう督促の電話が掛かってきた。
例文3:会社から、書類返却の督促を受けたが、面倒だったため無視してしまった。
「催促」と「督促」の違い
「催促」と「督促」の違いを、分かりやすく解説します。
「催促」:ねだる、促す。
日常生活で使用する。
「督促」:きびしい催促。
特に金銭関係の処理を早急に求める時に使う。
「催促」は、日常生活の多様な場面で使う。
早くしてほしい時、宿題や、お年玉をねだる程度の意味でも言います。
それに対して、督促は、文書や金銭に関し、 早く提出したり、支払いを命じる時にしようします。
まとめ
今回は「催促」と「督促」の違いを説明しました。
「催促」:ねだる、促す。
日常生活で使用する。
「督促」:きびしい催促。
特に金銭関係の処理を早急に求める時に使う。
という意味になります。
「督促」は「催促」より強い表現です。
言葉の違いを知って、日常生活や仕事に役立てていきましょう。