この記事では、「先覚者」の意味を分かりやすく説明していきます。
うろ覚えの言葉を、正しく覚えていきましょう。
「先覚者」とは?意味
先覚者(せんかくしゃ)とは、周りの人達よりも先に動いている人のこと。
後につづく人たちのお手本となっていける、力強いトップランナーをあらわします。
その分野の草分け的な存在、開拓者を先覚者と呼んでいます。
先覚者は「先の覚者」と書きます。
「先」には「集団の先頭にいる人」という訳があります。
そして「覚者」には、才能の優れた人という意味があります。
そのため多くの人たちを引っ張っていく、強いパワーを持っている人を先駆者といいます。
まだ誰も足を踏み入れたことのない未知の世界に、勇気をもって突入できる人をあらわします。
「先覚者」の概要
先覚者は孔子の『論語』に出てくる言葉です。
論語は孔子と、弟子のやり取りが示された書物のこと。
この本で孔子は「いち早く気付ける人が、もっとも賢い人だ」といいました。
この場合の「気付ける人」というのは、観察力がある人のこと。
周囲の景色をじっくりと見て、自分の頭で正しく物事を判断していける人をあらわします。
時代の風向きが変わっていると思ったら、すぐに具体的な行動に移していける、臨機応変な人です。
何かを始めるには、大きな勇気がいることもあります。
けれども時には失敗を恐れず、前に踏み出すことも大切です。
先覚者は勇気を奪い立たせてくれる、勇ましく明るい言葉です。
「先覚者」の言葉の使い方や使われ方
「先覚者」の使い方を見ていきましょう。
・『彼はポップミュージックの先覚者として、その名をとどろかせている』
・『多くの先駆者を生み出した、松下村塾を訪れた』
・『先駆者の霊を慰めるための、花火が打ち上げられた』
先覚者は新しい分野を、自分の手で力強く切り開いていった人物をあらわします。
そのため地元に名をのこす、偉大な人物に対して使います。
それなりに名の知れた、パイオニアに対して用いることが多いです。
おそれ多い人を敬うシーンで使います。
「先覚者」の類語や言いかえ
「先覚者」の言いかえには、次のような言葉があります。
・先駆者
・草分け的
・開拓者
・パイオニア
・率先垂範
先駆者(せんくしゃ)は「先覚者」と同じような意味合いがあります。
物事の重要性をよく心得ていて、周りの人よりもいち早く実践できる人をあらわします。
またこのような人を「草分け的な存在」や「開拓者」といいます。
また率先垂範(そっせんすいはん)とはチームの先頭に立って、後から付いてくる人の模範となる行動をすること。
具体的に動ける人をあらわします。
まとめ
「先覚者」の意味と使い方をおさらいしました。
「先覚者」とは、時代の変化を機敏によんで素早く行動すること。
歴史に名をのこす大きな仕事を、やってのけた人をあらわします。
類語には先駆者、開拓者があります。
自分から、大きな風を起こせる人が先駆者です。