この記事では、「公文書」と「私文書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「公文書」とは?
公文書とは、こうぶんしょという読み方をすべき言葉です。
漢字で表現されたこの言葉を見れば分かりますが、国や官に関わる事やおおやけといった意味を持つ公の漢字に、文字を書き連ねたものの総称である文書の漢字を付け加える事で誕生した言葉となっています。
だからこそ公文書とは、国や地方の公共団体や公務員が職務で作成した文書を表すのです。
「公文書」の使い方
公文書とは、公務員や公共団体が職務上で作成した文書を表す言葉となっています。
なので文書の名義が、公務員や役所である上に、職務で作成した文書でなければ公文書という言葉を用いて表現する事は出来ません。
逆に言えば公務員が作成した文書であっても、職務時間外に作成されたり挨拶文等の私的な文書に関しては公文書に含まれないため、この言葉を使う事は出来なかったりします。
「私文書」とは?
私文書とは、しぶんしょという読み方をする言葉です。
文字で表現されたこの言葉を見れば即座に気付く事ですが、個人の立場とか自分自身といった意味の私の字に、書き物やふみ、文字で書き記されたものといった意味がある文書を足す事で成立した言葉となっています。
そのため私文書は、個人的な文書や私人の作成した文書を表しているのです。
「私文書」の使い方
私文書とは、個人が作成した文書を表す際に使用される言葉となっています。
といっても基本的に個人が作成したメモといったものではなく、取引契約書や金銭貸借契約書に、遺言書等の法律が絡む文書に対してこの私文書という言葉が使用される事が多いです。
お陰で私文書を偽造したり改竄した場合でも、法的な罪に問われる事があります。
「公文書」と「私文書」の違い
公文書と私文書を見比べれば、最初が公と私という文字の違いがある事に直ぐに気付く事が可能です。
しかもそんな最初の文字の違いにより、表す意味合いにも違いが生じています。
公文書は、公務員や役所が職務上で作成した文書を表す言葉です。
一方の私文書は、私人が作成した個人的な文書ですが、多くは契約書や遺言書といった法律が絡む様な重要なものを表す際に用いられています。
「公文書」の例文
・『公文書は社会の信用が高いため、偽造すると重い処罰を受ける事になります』
「私文書」の例文
・『私文書を偽造したり改竄した場合にも、罪に問われる事になるので注意が必要です』
まとめ
2つの言葉は、共に文書という漢字が付くものの、最初の漢字が公と私という明確な違いがある言葉同士です。
もっともどちらも文書を表す言葉であるため、正しく使い分けをするにはそれぞれの言葉の意味をきちんと理解し把握しておく必要があります。
まず公文書ですが、公という文字が付く事からでも分かる様に公務員や公共団体等の公的機関が、職務上で作成した文書を表現する言葉です。
対する私文書は、個人的な文書や私人が作成した文書を意味する言葉となっています。