この記事では、「公開」と「掲載」の違いを分かりやすく説明していきます。
「公開」とは?
「公開」とは、人を限定せずに入場・使用・観覧などを許可することです。
あるスポーツ選手の練習の風景のことで考えてみます。
この選手は普段、一般の人に練習の風景をみせることがありませんでした。
これは人に見せていないので「公開」ではありません。
この人はあるとき、練習場所に人を招いて、多くの人に見てもらうことにしました。
見ることができる人は限定していません。
誰でもが見れるようにしたのです。
これが「公開」です。
場所に呼んで見せることだけでなく、動画を投稿をする、ブログにのせるなどして、人を限定せずに見てもよいとすることもいいます。
見ることだけでなく、入場や使用を許すことも、この言葉の意味に含まれています。
「公開」の使い方
広く一般の人に対して制限をなくすという意味合いがある言葉です。
制限をなくして、入場・使用・観覧などを許すという意味で使用をします。
映画や舞台などを多くの人に見てもらえるようにすることについて、使用されることが多くあります。
「掲載」とは?
「掲載」とは、新聞や雑誌などに文章や写真などをだすことです。
新聞や雑誌は刊行物といいます。
これらは紙を使用して情報を伝えるものです。
紙には、文字や写真を載せることができます。
新聞には文章が書いてあったり、写真が載っていたりすることでしょう。
このようにして、多くの人に見せています。
こういった、見てもらうために文章や写真を載せることを「掲載」といいます。
書籍も紙を使って情報を伝えるものですが、書籍にのせることについては、「掲載」とはいわないことが一般的です。
また、テレビのような映像を使って見せることは、この言葉は意味していません。
「掲載」の使い方
いろいろな人に見てもらうために、新聞や雑誌などに文章や写真などをのせることという意味で使用をします。
新聞・雑誌やWEBの記事にのせることに使用をし、テレビや映画などで出すことついては使用しません。
「公開」と「掲載」の違い
人に見せるという意味合いがある2つの言葉ですが、それぞれの言葉が持っている意味は違います。
前者の言葉は許可をすることをいいます。
広く一般に入場・使用・観覧などを許すことを意味しています。
後者の言葉は、文字や写真を載せることを指しています。
「許可」という意味は含まれていません。
「公開」の例文
・『特設サイトで公開しています』
・『美術館で絵画が公開された』
・『その庭園は期間限定で公開されている』
・『蔵に眠っていたものを公開する』
「掲載」の例文
・『掲載されていた記事を読んで驚いた』
・『電子版に掲載しています』
・『15日に掲載した記事』
・『前に掲載されたものを読み返す』
まとめ
一方は許可すること、もう一方は載せることで、それぞれの言葉が意味しているものは違います。