「別状」と「別条」の違いとは?分かりやすく解釈

「別状」と「別条」の違いとは?違い

この記事では、「別状」「別条」の違いを分かりやすく説明していきます。

「別状」とは?

「別状」は、状態が異なることを指し、普通やいつもどおりなど対象となる者が平静ではなくなっている状態を指します。

なお、「別状」は人間の状態を示しますので平静である状態からどのように移行しているかが重要なポイントです。


「別条」とは?

「別条」は、条件が異なる様でいつも定義されている条件から外れることです。

条件は、人間が人間に対して設ける条約のような物で、いつも取り決めた事柄から外れていることを「別条」と呼び、別の条件を突きつけた、もしくは突きつけることを意味します。


「別状」と「別条」の違い

「別状」「別条」の違いは、別であるとするものが異なります。

「別状」は、人間が置かれている状態がいつもと異なること、「別条」は人間が提示する条件がいつもと異なる点で両者の違いは状態を指すか条件を指すかです。

「別条」の例文

・『別条を取り分けることは簡単ではない』
この例は、いつもと違う条件を突き付けられ、それを取り分けて考えて実行することは簡単ではないという事実を述べています。

「別条」は人間が人間に突きつける条件でこの例は、条件が変わったが故それに対応することを指しますがその対応が難しいことを述べているのです。

・『別条の条件を飲む』
この例は、いつもと違う条件を突き付けられたがその条件を飲んだ例です。

恐らく、条件がいつもと異なりますが、達成できると判断し、条件を飲むことで両者がお互いに納得できる結果に至ります。

「別状」の例文

・『山田さんは、命に別状がある』
この例は、山田さんという人物がすでに命の機器にある状態を指します。

「別状」は、人間の状態がいつもと異なる状態にあることで、このケースでは命が終わろうとしている状態へ移行していることを指します。

・『山田さんは命に別状はない』
この例は、山田さんという人物は致命傷を負っているが、命という存在については別に問題はないという例です。

つまり、死ぬことはないというのがこの例になります。

まとめ

「別状」「別条」の違いは、別であるという物の対象が異なる点です。

「別状」は、状態が異なることを指し、人間の状態が異なることを指し示すため、平静を装うことができなくなることも「別状」になります。

一方で「別条」は、人間が人間に突きつける条件が異なるという物で、条件が異なるからと言ってその条件を飲むかどうかは個人に委ねられ、条件を設ける側も条件が飲めない場合ペナルティを課すかどうかは自由です。

逆を返せば、「別条」は人間をコントロールすることも可能であると言え、条件の中に相手が従えそうなこのを盛り込んで誘導すれば、一方だけが得を得ます。

しかし、「別状」においては、得をするという概念は自分の状態が変化した際、プラスに働くことで、例えば運動選手であれば、いつもは大したことない、記録しか出せない状態ですが、体の調子が良く、運にも恵まれた場合、良い記録となれば、得をするのは本人のみです。

その為、得をするかしないかということにおいては、「別状」は、本人が得をする、「別条」は、条件を付ける側と本人も得をしたり損をしたり、片方だけ得をするという違いもあります。

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