この記事では、「努力家」と「ストイック」の違いを分かりやすく説明していきます。
「努力家」とは?
常にある目標に向かって力を尽くしている人、なまけずに励んでいる人のことです。
何か目標を作っても、それを達成できる人もいれば、達成できない人もいます。
両者の違いは、努力をしているかです。
つねに目標に向かって励んでいれば、少しずつでも目標達成に近づくことができます。
しかし、なまけてしまえば目標達成には近づくことができません。
「努力家」とは前者の態度をとる人のことです。
プロ野球選手のことで考えてみます。
プロ野球チームに登録される選手は1000人にも満たしません。
このわずかな数に入るために、プロ野球選手は日々努力をしています。
たとえば、バッティング練習やランニング練習などです。
「面倒くさいから今日はやらなくていい」などなりません。
常に努力を続けているのです。
このような人を「努力家」といいます。
「努力家」の使い方
ある目標に向かって力を尽くす人のことを指して使用します。
なまける人に対しては使用しません。
「ストイック」とは?
「ストイック」には2つの意味があります。
一つはストア学派の哲学者です。
ストア学派とは、ギリシャ哲学の一派です。
禁欲主義的信条を持つ特徴があります。
もう一つの意味は、ストア学派のような克己禁欲主義・厳粛主義を信じてあがめ、従う人のことです。
禁欲主義とは、肉体的あるいは世俗的な欲望を抑えることをいいます。
本能的なものを抑えており、やや無理をしている感じがあります。
厳粛主義とは、原理や原則などをきわめて厳しく守る立場のことです。
「ストイック」の使い方
1つめの意味よりも2つめの意味で使われることが多いです。
自分に厳しく、欲望を抑えるような人を指して使用します。
「努力家」と「ストイック」の違い
どちらの言葉も人を指しています。
頑張っている人というイメージがありますが、それぞれの言葉が指しているものは違います。
前者の言葉は、目標に向かって励み続ける人のことです。
なまけていない、力を尽くしている人ということができます。
後者の言葉は、欲望を抑えたり、規則や原則などに従ったりする人のことです。
目標を達成するために励んでいるわけではありません。
「努力家」の例文
・『努力家としてよく知られる』
・『常に勉強をしていて、10か国語を話せる努力家です』
・『彼女が成功できたのは努力家だからだろう』
・『彼の努力家なところを見習いたい』
「ストイック」の例文
・『ストイックといわれる選手』
・『ストイックすぎてついていけない』
・『ストイックなところがまったくない』
・『ストイックなダイエット方法』
まとめ
どちらの言葉もある人のことを指しているのですが、どのような態度の人なのかという点に違いがあります。
一方は努力する人、もう一方は禁欲主義・厳粛主義な人のことを指しています。