「無類」と「無双」の違いとは?分かりやすく解釈

「無類」と「無双」の違い違い

この記事では、「無類」「無双」の違いを分かりやすく説明していきます。

「無類」とは?

「無類(むるい)」とは、「並ぶものや比べるものがないほどに抜きん出て優れているさま」を意味している言葉です・ 「無類」という表現には、「たぐい(類)がないこと・似たたぐい(類)の人がいないさま」「似た類がなくてグループ分けできないこと」といった意味のニュアンスがあります。

例えば、「先生は無類の文豪でした」「彼は無類の酒好きで有名でした」などの文章で使われます。


「無双」とは?

「無双(むそう)」とは、「同じものが二つとないこと」「並ぶものがないほどに特別に優れているさま」を意味している言葉です。

例えば、「曹操は天下無双の英傑としてその名を知られるようになっていました」といった例文で使用することが可能です。

また「無双」の表現には、「衣服の表地と裏地を同一の布地で仕立てているさま・夢想とも表記する」という衣服に関連する用語の意味合いもあります。


「無類」と「無双」の違い!

「無類」「無双」の違いを、分かりやすく解説します。

「無類」「無双」もどちらも、「並ぶものがないほどに特別に優れていること」を意味している点ではよく似た言葉です。

しかし、「無類」には「たぐい(類)がないこと・似たような人がいないさま」「何かが特別に好きでたぐいがないさま」という「無双」にない意味があります。

例えば、「無類の子供好き・無類の女好き」という表現がありますが、これを「無双の子供好き・無双の女好き」に言い換えると不自然な響きの言葉になってしまうのです。

「無類」「たぐいがない・似たような人がいなくてグループ分けできないほどであるさま」に意味の重点があり、「無双」のほうは「同じものが二つとない・並ぶものがないほど特別に優れているさま」に意味の重点がある違いを指摘できます。

まとめ

「無類」「無双」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「無類」とは「並ぶものがないほどに抜きん出ているさま・似たたぐい(類)の人がいないこと」を意味していて、「無双」「二つとはないさま(並ぶものがないほどに優れている)・衣服の表地と裏地を同じ布地で仕立てること」を意味している違いがあります。

「無類」「無双」の違いを詳しく知りたい時は、この記事をチェックしてみてください。

違い
意味解説辞典