この記事では、「勘」と「当てずっぽう」の違いを分かりやすく説明していきます。
「勘」とは?
ものごとの意味や善し悪しを直感的に感じることができ、判断することができることを意味する「勘」。
その判断する力は理屈で説明することはできず、あくまでも、その人の感覚のみとなります。
このような意味を踏まえ、「勘」を別の言葉で言い表した場合、「第六感」や「シックスセンス」、「直感」、「洞察力」などとなります。
「勘」の使い方
「勘」は、良い、悪い、といった使い方が行われることがあり、「勘がいい人」、「勘が悪い人」といった使い方があります。
そのほか、自分が瞬間的に判断した結果が良い結果となった場合は、「勘が当たる」、「勘が当たった」。
そのほか、「山勘」や「土地勘」などといった言葉もあります。
「当てずっぽう」とは?
いい加減な見通しを行うこと、適当に考えること、などを意味する「当てずっぽう」。
そこに理屈や根拠があるものの、それ自体が非常にいい加減なもので、はたから見れば、何の理屈も根拠もなく、適当に言っていることを意味する言葉となります。
このような意味を踏まえ、「当てずっぽう」を別の言葉で言い表した場合、「推当て」、「壁越推量」、「憶見」などとなります。
「当てずっぽう」の使い方
「当てずっぽう」の場合、「当てずっぽうを言う」や「当てずっぽうに答える」、「当てずっぽうに選ぶ」などといった使い方となります。
「勘」と「当てずっぽう」の違い
全く異なった意味を持つ「勘」と「当てずっぽう」。
「勘」の場合、理屈や根拠などは一切なく、その人の直感で判断することを意味します。
一方、「当てずっぽう」の場合は、理屈や根拠がある場合があります。
しかし、その理屈や根拠自体、適当なもので、はたから見れば、正当な理屈や根拠とは思えません。
また、「勘」の場合は、「勘」が当たると「勘」が当たった人に対し「すごい」といった気持ちを抱く人が多くなりますが、「当てずっぽう」が当たった場合は、あまり、「すごい」といった気持ちを抱く人はいません。
「勘」の例文
・『今回のテストは、山勘が当たりラッキーだった。』
・『僕の彼女は勘が鋭いので、そう簡単に浮気をすることができません。』
・『うちの母は、勘が良いので?をつくとすぐにバレてしまいます。』
・『どれだけ好きだというアピールをしても、勘の悪い彼には伝わらない。』
「当てずっぽう」の例文
・『答えがわからず、当てずっぽうに書いたら、正解していた。』
・『私の友達は、いつも、当てずっぽうなことばかり言うので困ります。』
・『どうせ当たらないだろうと、当てずっぽうに選んだら、見事、くじが当たりました。』
・『当てずっぽうな人とコンビを組むと大変です。』
まとめ
以上のように「勘」と「当てずっぽう」は全く異なった意味となります。
そのため、適した使い方でを使い分けることが大切です。