「勘に頼る」とは?意味や使い方を解説

意味と使い方

「勘に頼る」について

何かを決断しなければいけない状況に立たされた時に、勘に頼った経験がある人も多いようです。

勘とは、分析的な思考回路から導き出した答えではなく、直感を使って物事の真相を捉える事です。

「勘に頼る」の意味とは

「勘に頼る」の勘とは、直感的に感じ取ったデータによって、判断や決断を下す事を意味します。

勘には、考え合わせる、罪を調べただす、直感、第六感といった意味があるので、第六感に頼って決断を下すという事になります。

「勘に頼る」の言葉の使い方

勘とは、直感に基づくひらめきを意味するので、じっくりと考えて導き出した論理や思考、データによる解析や想定とは異なります。

勘は、瞬発的にひらめいたアイデアや考えとなるので、たくさんのデータから導き出した答えや論理とは、大きく異なります。

勘から導き出した答えには、時間も膨大なデータも必要ないのです。

だから、勘に頼るといった表現を用いる場合には、直感として瞬時にひらめいた答えといった使い方をします。

「勘に頼る」を使った例文

「いつもロトシックスで数字のナンバーを選ぶ時には、勘に頼るようにしている」ロトシックスといった自分で数字を選んで当てる宝くじを購入する場合には、どの数字が当たるのか?といったデータはわかりません。

だから勘に頼るといった人も多いようです。

ロトシックスといった数字を選ぶタイプの宝くじも、膨大な過去の当選データの中から分析できるようになると、勘に頼る必要もなくなるでしょう。

「勘に頼る」の例文1

「株や投資信託を購入する際には、勘に頼るよりは、投資家の予測したデータを参考にした方が儲けやすい」

株や投資信託といった日替わりで変化する為替の動きを察知する事は、素人にとっては非常に難しい事です。

どの株や投資信託を購入すれば良いのか迷った場合には、勘に頼るよりは、プロの投資家が予測したデータを参考にした方が、現実性が高いといった意見もあるようです。

「勘に頼る」の例文2

「恋愛は第一印象といった勘に頼るのが一番だ」

恋愛に関しては、一目惚れという第一印象のイメージを瞬間的に捉えた自分の勘に頼るのが一番です。

恋愛という潜在意識が大きく働く分野では、細かく分析するよりは、自分の直感がビビビッときた人が、運命の人である可能性が高いからです。

「勘に頼る」の例文3

「期末テストでは勘に頼るだけでは、成績を上げる事ができないから、きちんと勉強した方が良い」

期末テストなど、試験の時には、ちゃんと試験範囲を勉強しないと、直感に頼ってあてずっぽうな答えを書いていてもダメだという教訓を表しています。

「勘に頼る」の英語と解釈

「勘に頼る」は、英語に訳すと、“trust one’s intuition”となります。

“trust”は信頼、信用、保管、保護、預かり物、責任といった意味です。

“intuition”は、直感という意味で、“one’s”は、ものや人を表します。

自分の直感を信頼するといったニュアンスの言葉になります。

勘に頼るという事は、このように自分の直感を信頼して、その通りに決断したり、行動を起こす事になります。

「勘に頼る」の類語や類義表現

これから下記に、「勘に頼る」の類語や類義表現を紹介しながら、その意味についてレクチャーしていきますね。

「第六感」

第六感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚といった五感以外の感覚から、導き出した感覚の事です。

第六感は、鋭く物事の本質を見極める能力なので、理屈では説明しがたい感覚である超能力としてもてはやされています。

第六感は、勘と同じように、時間をかけて膨大なデータや論理的な思考から導き出した答えではなく、直感的に脳にひらめいた答えとなるのですが、第六感の場合には、超能力とも呼ばれるぐらいに当たります。

それに比べて、ただの勘の場合には、外れる事も多々あるので、あてずっぽうな答えでもあります。

「山勘」

山勘とは、勘に頼って万が一成功するのではないか?と当てにする事を意味します。

また、山師のように人をごまかす詐欺師といった意味もあります。

山勘とは、もともと武田信玄の参謀である山本勘助や山師の勘を略した言葉といった説があります。

勘に頼ると山勘の違いは、どちらもパッと頭にひらめいた案を意味するのですが、山勘の場合には、ペテン師的な意味も含まれている点が勘に頼るのと異なります。

このように、同じ勘でも、微妙なニュアンスで使い方も異なってくるので、言葉を用いる際には充分注意して下さい。

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