「半可通」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「半可通」とは?意味と使い方

この記事では、三字熟語の「半可通」の意味を分かりやすく説明していきます。

「半可通」とは?意味

「半可通」の読みは「はんかつう」で、「よく知らないのに知ったかぶりをする人や、通人ぶる人」を意味する言葉です。

古めかしい感じのする言葉で、余り使う機会のない言葉と言えますが、三字熟語を構成する漢字から、何となく意味が理解できるのではないでしょうか。


「半可通」の概要

「半可通」の言葉を、各漢字に分解して、その意味を説明していきます。

まず「半」の漢字は「わずか」「不十分」「半分」と言った意味を持ちます。

これに「可」が組み合わされた「半可」で、「不十分で、未熟であること」を意味します。

現在もよく使われている「生半可」と同じ意味を指しています。

そして最後の「通」「玄人や、専門家や、その道のプロ」という意味で、「通人」と言うこともあります。

現在も『彼は通ぶっている』などと、普通に使われている「通」です。

以上のことから、「半可通」「よく知らないのに知ったかぶりをする人や、通人ぶる人」の意味になるのです。

「半可通」の言葉は、 江戸時代の洒落本に表記があり、そこでは粋な男と見せようとしたり、流行や遊里の習慣などに通じているかのごとく振る舞う人に対して、軽蔑や嘲笑の意味を込めて使われていました。

この「半可通」「生半可な通」と言い換えれば、言葉の成り立ちも、意味も理解しやすく、覚えやすいと言えるでしょう。

また「半可通」は、「知ったかぶり」という意味で、「半可通を振り回す」「半可通の理屈」と、揶揄する意味の慣用句として使われることもあります。

蛇足ですが、北海道の方言の「はんかくさい」も、この「半可通」で使われている「半可」から来ていると言われています。


「半可通」の言葉の使い方や使われ方

「半可通」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『彼は骨董の陶器を収集していますが、半可通であり、いつも偽物をつかまされています』
・『彼はろくろく知識もないのに、何かにつけて半可通を振り回して、皆を困惑させている』
・『彼女は会議では十分な知識があるかのごとく発言しているが、半可通であることはバレている』
・『 本当の通人は、彼のような半可通の人とは違い、べらべらと知識をひけらかせることはない』
・『美術館で絵画の説明を、したり顔で行っている彼女ですが、彼女の知識は半可通に過ぎません』
・『半可通はしっらかぶりが鼻に付くため、周囲のの人に嫌われることが多いものです』

「半可通」の類語や言いかえ

「半可通」の類語としては、 「知ったかぶり」「生半可」「なまかじり」「利いた風」等を挙げることが出来ます。

また、そこに軽蔑するニュアンスを加えて、「小ざかしげ」「生意気」「小生意気」と言い換えられる事もあります。

まとめ

「半可通」の読みは「はんかつう」で、「よく知らないのに知ったかぶりをする人や、通人ぶる人」を意味する言葉です。

古めかしく、馴染みない言葉でしょうが、「生半可な通」だと覚えれば、理解しやすく忘れることもないでしょう。

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