この記事では、「受給」と「需給」の違いを分かりやすく説明していきます。
「受給」とは?
受給とは、じゅきゅうという読み方をすべき言葉です。
漢字で表記されたこの言葉を見れば直ぐに理解出来る事ですが、うけるとかうけいれる、うけとるといった意味の受の漢字に、手当てやきゅうりょう等の意味がある給の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
だからこそ受給は、給与や年金、配給等を受け取るという意味を表すのです。
「受給」の使い方
受給は、給料や配給といったものを受け取るという意味合いで使われる言葉となっています。
主に定期的に支給されるものを、受け取るという意味合いで使用される事が多い言葉です。
良く見掛ける表現としては、受給資格という言葉があり、これは年金等を受け取る資格といった意味を表します。
逆に言えば本来は受け取る資格がないお金を受け取る場合には、不正受給という言葉で表現されたりするのです。
「需給」とは?
需給とは、じゅきゅうという読み方をする言葉となっています。
文字で書かれたこの言葉を目にすれば分かる事でしょうが、必要とするや求めといった意味を持つ需の文字に、あてがって足りる様にするといった意味を有する給の文字を加える事で誕生した言葉です。
そのため需給は、需要と供給という意味を表しています。
「需給」の使い方
需給は、需要と供給という意味を纏めて表現したい時に使用すべき言葉です。
例えば、需要と供給のバランスを保つ、という文章を記す際に、この言葉を使って、需給のバランスを保つ、と置きかえて表現する事が出来ます。
ちなみに需要とは商品等を求めているという欲求を表す言葉であり、供給はその求めに応じて提供されるものという意味があるのです。
なので需給は、経済に関するバランスを示す言葉となっています。
「受給」と「需給」の違い
受給と需給は表記された文字を見比べれば、最初の文字が受と需という明らかな違いがある事に気付く事が可能です。
ですが2文字目は同じ給の漢字で、しかも同じくじゅきゅうという読み方をするので混同する部分はあります。
ですが表す意味合いには違いがあるため、そこを抑えておけば使い分けの際に迷う事はありません。
受給の方は、給料や年金等を受け取る、という意味を持つ言葉です。
一方の需給は、文字通り需要と供給を意味する言葉として用いられています。
「受給」の例文
・『祖父は年金を受給しており、それを生活費にして暮らしています』
・『彼は資格がないのに書類を改竄する等して、給付金を不正受給していました』
「需給」の例文
・『この国が経済を発展を遂げるには、需給のバランスを図る事が大事です』
まとめ
2つの言葉は、最初に受と需という文字の違いがあります。
ですが2文字目は同じ給の文字が使われている上に、じゅきゅうという同じ読み方をする言葉同士なのでややこしい組み合わせの言葉です。
ただし受給は、給料や配給等を受け取るという意味を持つ言葉となっています。
一方の需給は、需要と供給という意味を示す言葉であり、持つ言葉の意味合いは特に似通ってはいません。