この記事では、「口に出すのも憚られる」の意味を分かりやすく説明していきます。
「口に出すのも憚られる」とは?意味
「口に出すのも憚られる」とは、「くちにだすのもはばかられる」と読みます。
「口に出す」と言うのは、主に話題に出すという意味で、口から言葉が出てくる事を比喩し「口に出す」と例えられています。
「憚られる」は、漢字で見るとあまり目にしませんが、「はばかられる」と聞くと耳にした事があるのではないでしょうか。
「憚られる」の意味は遠慮するという敬遠の意味が含まれます。
しかし「口に出すのも憚られる」というとなりますと、話題に出す事を遠慮すると言う意味と思いがちですが、実はそういった意味ではありません。
「口に出すのも憚られる」とは、「話題に出す事がとても恥ずかしい」際に使用される言葉です。
そのため、自分の行動や過去の行いなどで、他人に話す事がとても恥ずかしい場合などに使用されます。
本来の「憚る」という意味が含まれた語句ではないため、遠慮するという意味が含まれると勘違いをしたまま使用すると、相手に失礼になったりしてしまいますので注意が必要です。
「口に出すのも憚られる」の概要
「口に出す」と「憚られる」と言う二つの言葉が合わさっていますが、それぞれの意味を繋げただけの意味では無い事を注意しなければいけません。
「憚られる」のみで使用すると、上司や目上の人に対して「恐れ多い」や「連慮する」という意味合いがになりますが、「口に出す」が合わさるって使用されると、「話題に出す事すらとても恥ずかしい」という意味に変わります。
「口に出すのも憚られる」の言葉の使い方や使われ方
「口に出すものも憚られる」は、前述のように「話題に出す事すらとても恥ずかしい」時に使用される言葉です。
よって、自分の恥ずべき事が公になる事を自分で隠す場合や、とても恥ずかしく思っている事を聞かれたりしたとき、それを答えたくない場合などに使用します。
「口に出すのも憚られる」を使った例文(使用例)
・『高校時代は非常に暗い性格でほとんど一人で過ごしていた為、その頃の話は口に出すのも憚られる』
・『先日行われたテストの結果は、口に出すのも憚られる出来だった』
・『私の元彼には散々浮気されたので、彼の事は口に出すのも憚られる』
・『パチンコで過去にいくら使ってしまったかは口に出すのも憚られるくらいの金額だ』
まとめ
「口に出すのも憚られる」は、「話題に出す事すらとても恥ずかしい」と意味です。
「憚られる」単体での意味だと、遠慮するなどを表す言葉になるため、意味合いが違います。
「口に出す」以外にも「憚られる」は同時に合わせて使用する言葉が存在し、例えば「人目を憚る」や「憎まれっ子世に憚る」などがあります。
これらの言葉も耳にした事はあると思いますが、元の「憚る」の意味である遠慮や敬遠とは多少のニュアンスの違いがある意味になっていますので、意味を理解し使い分けると良いでしょう。