この記事では、「営業」と「セールス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「営業」とは?
「営業」には3つの意味があります。
1つめは、利益を得る目的で、継続的に会社や組織などを運営することです。
特に販売活動をいいます。
飲食店の入り口に「営業中」という札がかかっていることがあります。
これは、「今店をやっています」ということを示すものです。
継続的に仕事をすることを意味しています。
2つめは、得意先を折にふれて回り、商品を紹介したり、売り込みをしたりすることです。
取引をする相手がいる場所に直接訪れることを意味しています。
特に新しい買い手を開拓することをいいます。
紹介したり、売りこんだりする商品はさまざまです。
食品のこともあれば、日用品のこともあり、器械類のこともあります。
直接商品を持ち込むこともあれば、持ち込みをしない場合もあります。
どのような商品であっても、商品を持ち込んでも、持ち込まなくても、直接取引する相手がいる場所を訪問して、商品の紹介や売り込みをすることを意味しています。
3つめは、法律で同種の営利行為を継続的に行うことです。
「営業」の使い方
店がやっているという意味や、得意先を回って商品の説明・売り込みをするという意味で使用をします。
仕事に関係する言葉です。
「セールス」とは?
「セールス」には2つの意味があります。
一つは、商品を売ることです。
特に売り歩くことをいいます。
買い手がいる場所に直接でかけていき、そこで売り込みをすることを意味しています。
道端などに台を出したり、御座を敷いたりして売ることではありません。
売るものはさまざまです。
日用品、食料品、衣類など、さまざまなものを扱っています。
商品を直接持ち込むこともあれば、持ち込まないこともあります。
もう一つの意味は、セールスマンの略です。
商品を販売する人を指しています。
特に商品を売り歩く人をいいます。
「セールス」の使い方
買い手のところを訪ねて商品を売るという意味で使用をします。
道端などで売ることには使用しません。
「営業」と「セールス」の違い
取引をする相手のところに直接行く点が似ているのですが、やや意味合いが異なります。
前者は得意先を回ることです。
企業を回ることが含まれます。
後者は、買い手のいるところを回って商品を売ることを意味しています。
企業を回ることではなく、個人宅などを回ることに使われる場合が多いです。
「営業」の例文
・『営業時間は11時から20時までです』
・『平日はいつも営業しています』
・『休みなく営業をしています』
・『都内で営業をしている』
「セールス」の例文
・『セールスの仕事をしている』
・『セールスがやってきた』
・『セールスはお断りしています』
・『彼はトップセールスマンだ』
まとめ
ある場所を訪れて商品を売るという意味が似ている2つの言葉ですが、訪れる場所が違います。