「嘘つき」と「嘘つけ」の違いとは?分かりやすく解釈

「嘘つき」と「嘘つけ」の違い違い

この記事では、「嘘つき」「嘘つけ」の違いを分かりやすく説明していきます。

「嘘つき」とは?

「嘘つき」は、病気であるかの如く、嘘をつくことを職業としているかのような人物である様です。

あくまで職業であるかのように見えるだけで実際に「嘘つき」という職業はなく、あくまで表現として嘘をつく職業であるという意味になります。

○○つきという言葉の中には、旧来の日本では、職業として活動をしている物が多く、例えば餅つきや釜つきに鐘つきなど職業として活動している物が多く、「嘘つき」もまた、職業であるかのように嘘をつくものを指します。


「嘘つけ」とは?

「嘘つけ」は、相手の言葉が嘘であることを見抜いたうえで嘘をつくことに対して嘘をつかないよう咎めることです。

「嘘をつけ」という言葉が正しい言葉ですが、言葉を縮めることで嘘をつくことを強要するかに聞こえる点がこの「嘘つけ」ですが、これは嘘をつくことを強要しているのではなく、嘘をついたことを咎めているにすぎず、この表現法については、室町時代から江戸時代に流行した表現法です。


「嘘つき」と「嘘つけ」の違い

「嘘つき」「嘘つけ」の違いは、職業のように嘘をつく人物であるか、嘘をついたことを咎められている人物であるかになります。

「嘘つき」は、もはや職業のようなもので嘘をつくことで己を成り立たせますが、「嘘つけ」はウソがばれており、かつ咎められていますので、違いは、嘘をついた際にその人物が改心させられているかそうではないかという点も挙げられます。

「嘘つき」の例文

・『嘘つきは泥棒の始まり』

この例は、職業のように嘘をつくと誰からも信用を得ることができなくなり、悪の道に染まり泥棒へと変貌するという日本のことわざです。

ですが、必ずしも犯罪者になるとは限らないので、このことわざはあくまで善人でいることを説いたことわざです。

・『彼はうそつきだよ』

この例は、彼はまるで職業であるかのように嘘をつくよという例です。

「嘘つき」は一種の病気で職業のように嘘をつくことであるため褒め言葉ではないです。

「嘘つけ」の例文

・『嘘つけ、絶対無理だろ』

この例は、対象となる人物が絶対的に不可能であることを述べており、嘘をついていることを咎めようとしています。

・『嘘つけ、その話は2回目だぞ』

この例は、過去に嘘である言葉バレた話を再度繰り返し、その上で嘘であることを看破されそれを咎めている例です。

まとめ

「嘘つき」「嘘つけ」の違いは、病気のように職業であるかのように嘘をつくことを指すか、単純に嘘がバレてしまい咎められているかという違いです。

そのため、「嘘つけ」はまだ、相手側から咎められている分、愛情のようなものや心配が感じられますが、「嘘つき」となりますともはや病気か職業であるかのように嘘をつくことになりますので、誰も心配しておらず、むしろ呆れているとも取れます。

なお、「嘘つけ」は嘘を強要するのではなく、嘘をつくなという意味で、これらは、室町時代および、江戸時代に流行した表現です。

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