「塗装」と「塗料」の違いとは?分かりやすく解釈

「塗装」と「塗料」の違いとは?違い

『塗る』という行為は幼い人間が行う創造行為の一つです。

もちろん大人になってからも『塗る』という行為や製品を売る人々が存在しており、れっきとしたビジネスになっています。

一般的なイメージでは壁をペンキで塗るなどの行為がありますが、『塗る』というものが無ければ我々の身の回りの建物や製品などは成り立たないぐらい重要なものです。

製品によっては厳格な耐久試験などもあり、決して単純に色を付けるということではありません。

そんな『塗る』という言葉を考えた時に、『塗装』と『塗料』という単語を聞いたことはありませんでしょうか。

どちらも『塗る』のは確かですが、実際は指し示すものは大きく異なっています。

この記事では「塗装」「塗料」の違いを分かりやすく説明していきます。

「塗装」とは

この単語の意味は『保護や装飾を目的として物の表面にペンキなどを塗ったり吹き付けたりすること』を指す言葉です。

これはどういうことでしょうか。

誤解を恐れずに言うとこれは『塗るという結果生まれた製品』と言えます。

『塗るを装備する』ので、製品そのもののことを指します。

例えば、『板金塗装』という言葉がありますが、これは『板金にペンキなどを塗ったりした製品』という意味を示すのです。


「塗料」とは

一方この『塗料』は『物などの表面に塗って被膜を作ることで、保護や着色、装飾を目的とした流動性の物質のこと』という意味を表します。

これはどの様なものをさすのでしょうか。

イメージがしやすいのは『ペンキ』です。

これが正に何かに塗られることで被膜を作る流動性の物質だからなのです。

例えば先ほどの『板金』にこの『塗料』を付けるとどの様な意味になるでしょうか。

正解は『板金用に着色をする流動性の物質』そのものを表すことになります。


「塗装」と「塗料」の違い

この二つは『塗られた製品』なのか『塗る為の流動性の物質』なのかという違いで使い分けることが出来ます。

つまり、『板金塗装』というと塗装された完成品ですが、『板金塗料』だと、板金そのものは指さず、ただのペンキなどの流動性の物質そのものを指す言葉になるのです。

この『塗料』とはとても面白い性質をもった物質です。

我々はペンキなどの『塗料』を買うことはできます。

しかし、『塗料』だけではなにも価値を持たず、『塗装』されることで初めて物としての価値を持つことになります。

この様な物はなかなかほかにはないのではないでしょうか。

まとめ

如何でしたでしょうか。

同じ『塗る』を表す言葉でしたが、全く違うものを指し示す『塗装』と『塗料』が今回の比較でした。

表現の仕方も変わる場合があり、『素晴らしい塗装ですね』とは言っても『素晴らしい塗料』ですねと塗料そのものを褒めるのはあまりありません。

一文字変わるだけで意味も使い方も変わりますので是非注意をして使う様にして下さい。

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