先輩と会話しているとき、ふとした表現が出てきて戸惑うこともあります。
この記事では、「大目に見る」の意味を分かりやすく説明していきます。
言葉の正しい意味を、今すぐキャッチしていきましょう。
「大目に見る」とは?意味
大目に見る(おおめにみる)とは、多少の間違いがあっても、受けとめてあげること。
大ごとにしないで、できるだけ穏やかに済ませることです。
「大目に見る」は「大きな目で見まわす」こと。
つまり広い視野をもって、相手とコミュニケーションをとることです。
「大目に見る」が身についていくと、例えば家族や友達に対して、温かい目を向けることができます。
「こんなことも出来ないの?」と思うとイライラの種も増えてしまいますが「少しのミスは、あって当たり前」と大らかに受け止めていくと、多少のいざこざは気にならなくなります。
相手に対して「許す気持ち」を広げていくことが「大目に見る」です。
「大目に見る」の概要
「大目に見る」と間違えやすいのが「多目に見る」です。
「多目に見る」はSNSによく出てくる表現ですが、正しくは「大目に見る」。
間違って覚えないように、注意しておきましょう。
「大目に見る」のように「目のつく慣用句」は実は、色々とあります。
例えば「目が届く」は「大目に見る」の反対語のような言葉。
細かい部分までよく見ていることです。
また「目をひく」や「目を注ぐ」で注意を向けること。
「大目玉を食らう」で、たっぷり叱られることです。
使い方しだいで色々な表現ができるのが、瞳にまつわることわざです。
「大目に見る」の言葉の使い方や使われ方
「大目に見る」はこのように用いていきます。
・うっかり学校に遅れてしまった。
珍しいことなので、担任の先生が大目に見てくれた。
・「あの課長は新人相手でも、大目に見ないことで有名だよ。気を付けてね」
・「初心者なので、どうぞお手柔らかに。大目に見てくださいね」
大目に見るは、ミスを見逃してあげること。
反対にそうした優しい対応を取らないことは「大目に見ない」と言い切ります。
相手に寛大な対応をとって欲しいときは、自分から「大目に見てください」とお願いすることもあります。
「大目に見る」の類語や言いかえ
「大目に見る」はこのような言葉に、置きかえできます。
・見て見ぬふりをする
・穏便に済ます
・おとがめ無し
・水に流す
・既往不咎(きおうふきゅう)
いずれも「ミスを責めないこと」です。
叱ったりせず、温和な態度をとることをあらわします。
ちなみに「既往不咎」は過去の過ちを、わざわざ咎めないこと。
未来を正しく生きることが大切だと説いた、深い意味の四字熟語になります。
まとめ
「大目に見る」の使い方や例文をチェックしました。
「大目に見る」とは、広い心でゆったり受け入れること。
相手のミスを咎めずに、温かい目で見守ってあげることです。
ギスギスした世の中であればあるほど、他人の失敗が気になってしまうもの。
緊張感ただよう毎日に疲れてしまわないように、ときには「許したり、許されたりする寛容な社会」を目指していきたいものです。