同じ読み方をしていても、意味が正反対な言葉もあります。
この記事では、「好期」と「好機」の違いを分かりやすく説明していきます。
小さな差を知って、日本語美人になっていきましょう。
「好期」とは?
好期(こうき)とは、何かをおこなうのに適した時季のこと。
他のシーズンに比べて、上手くいきそうな様子です。
ベストタイミングとも言い換えられます。
好期は「好ましい」と「時期」があわさった言葉です。
この場合の「好ましい」は非常に良い・適しているという訳。
条件がぴったり合わさって、相応しいことを指します。
そのため好期で、おあつらえ向きの時節。
ベストシーズンという意味になります。
使い方をチェックしていくと「天体観測の好期がつづいている」や「待ちに待った、紅葉狩りの好期がやってきた」「海水浴の好期に向けて、海の家の準備が急ピッチでおこなわれている」などがあります。
よい季節という意味で、好期は用いられます。
「好機」とは?
好機(こうき)とは、チャンスのこと。
機が熟して、自分の方に向かってくることです。
めったにやって来ない、ラッキーな出来事を「好機」と呼んでいます。
好機は「好ましい」と「機」が重なった言葉です。
「機」には「何かが始まるきっかけ、目じるし」という意味もあります。
つまり運気が良くなる前ぶれ・予兆が「機」。
耳を澄ませて、自分が幸せになれそうなサイン、好ましい状況をつかみ取っていくのが「好機」なのです。
使い方には「部長から小さな好機を自分のものにするように、アドバイスを受けた」や「運悪く、好機を逃してしまった」そして「見事に好機をつかんで、優勝した」などがあります。
好機には、またとないチャンスという意味があります。
「好期」と「好機」の違い
どちらも「好ましい」という漢字が付いているので、判別しにくいです。
「好期」と「好機」の違いを、分かりやすく解説します。
・ベストシーズンとラッキーチャンス
同じ読み方をする熟語なので、どちらをどのように使うべきか大いに悩みます。
「好期」は良い季節のこと。
ベストシーズンと訳せます。
対して「好機」は突然やって来た運命のこと。
ラッキーチャンスと置き換えられます。
好期は紅葉狩りや果物狩り、海水浴、スキーやスケートなど「その季節にあった、適している行動」という意味があります。
お目当てのものをおこなう時に、1番向いている季節です。
対する「好機」には、千載一遇のチャンスという意味があります。
めったにやって来ない幸せ、ラッキーな機会が「好機」です。
ベストシーズンが好期。
ラッキーチャンスが好機です。
まとめ
「好期」と「好機」の違いを分かりやすくお伝えいたしました。
「好期」はベストシーズンのこと。
スポーツや観光など、何かをおこなうのに適した時季を指しています。
また「好機」はラッキーチャンスのこと。
たまたまやって来た、千載一遇のチャンスをあらわしています。
小さな違いをおさえて、高い表現力を身につけていきましょう。