「妙齢」
「妙齢」は「みょうれい」と読みます。
子供の頃よりも大人になってから使う機会が増える言葉です。
「妙齢」の意味
「妙齢」の意味と語源について紹介します。
「妙齢」の意味
妙齢とは「うら若い結婚適齢期の女性」という意味があります。
辞書によっては「20代前半くらい」と記載されていることもありますが、はっきりとした定義はありません。
何故ならば「妙齢」は昔から使われていた言葉であり、「若い」の定義はその時代により変わってくるものであるからです。
例えば江戸時代には女性の適齢期は15歳前後でしたが、現代では30代でも若々しくて適齢期と言える女性も多くいます。
因みに「妙齢」の対義語は「年増」になります。
江戸時代は20歳を越えたら立派な「年増」と呼ばれましたが、現在ではほぼシニア世代の女性を意味することばです。
「妙齢」の語源
「妙齢」の「妙」は「素晴らしく優れていること」「非常に巧みなこと」「美しいこと」という意味があり「絶妙」「妙案」などに使われています。
「齢」は「年齢」「年頃」という意味があります。
この2つの意味が組み合わさり、「美しい年齢=うら若い女性」を意味する様になったのです。
「妙齢」の言葉の使い方
「妙齢」の使い方には以下の様なポイントがあります。
若い女性に対して使う
「妙齢」は、基本的に女性に対して使います。
元々の意味は「うら若い結婚適齢期の女性」ですが、現代では「若々しい」という意味で使われています。
最近では30代・40代でも若々しい女子が増えてきていますので、年齢にかかわらず使える様になっています。
男性に対して使う場合
「妙齢」は女性に対して使う言葉ですが、現在では男性にも使えます。
何故なら、「妙齢」の意味が段々と変化してきていて、現代では「結婚適齢期」をあらわす言葉として使われる様になっているからです。
カジュアルな話の流れで結婚適齢期の男性に対して「妙齢の男性」と言っても特に間違いではありません。
自分で「本来は女性に対して使う言葉」と理解して使い分けましょう。
「高齢」と混同しない様に
「妙齢」は、大人の女性というニュアンスが含まれます。
その為に「妙齢=高齢」の女性だと誤解している人もいます。
「女性が最も美しく輝いている年齢」を意味する言葉で、明らかに高齢者に向かって「妙齢の女性」と言うと冗談にしか思われないので注意しましょう。
「妙齢」を使った例文・短文(解釈)
「妙齢」を使った例文と解釈を紹介します。
「妙齢」の例文1
「〇〇会社の営業課長は妙齢の女性だ」
営業課の上司というと、男性というイメージがあります。
しかし最近では女性でも能力のある人は重要なポジションに就ける会社も増えてきました。
挨拶周りに行ったら取引先の営業課長が思いがけず若くて美しい女性だったことに対する驚きを表しています。
「妙齢」の例文2
「夕べお前と一緒にいた妙齢の女性は誰なんだよ」
夜飲みに行ったら友達がうら若い美しい女性と一緒にいるのを見かけて、翌日問い詰めている様子です。
この時の「妙齢」はどちらかというと大人の雰囲気の女性で、友達よりもやや年上である様子を表しています。
「妙齢」の例文3
「〇〇部長には妙齢のお嬢さんが2人いる」
会社ではいかつい部長でも、家に帰ると良き父親という人も多いものです。
女の子が2人いて、しかもうら若く結婚適齢期であり、父親としては娘の幸せな結婚を願う反面、手放したくないという気持ちがあるのでしょう。
「妙齢」の例文4
「妙齢のご婦人から声を掛けられたと思ったら勧誘だった」
男性は街を歩いていてうら若い美しい女性から声を掛けられると一瞬嬉しくなってしまうものです。
しかしよく話を聞いてみると高額商品の勧誘であることが分り、自分を恥ずかしく思う気持ちが表れています。