この記事では、「帳尻が合う」の意味を分かりやすく説明していきます。
きちんと説明しにくい言葉を、覚えていきましょう。
「帳尻が合う」とは?意味
帳尻が合う(ちょうじりがあう)とは、ちぐはぐで無いこと。
バランスが取れていて、うまくいっている様子をあらわします。
収入と支出の兼ね合いが良いこと、採算が取れることも「帳尻が合う」です。
嬉しいシーンでつかわれる用語になります。
もともと「帳尻が合う」の「帳尻」とは、商いの帳簿付けで用いられていた用語です。
ソロバンをはじいて、収入と支出の計算をしていく様子を「帳尻」と呼んでいました。
その結果、計算がぴたりと合うものを「帳尻が合う」と言いあらわしました。
今では話の筋道がとおっていて、矛盾のないものにも「帳尻が合う」は使われています。
「帳尻が合う」の概要
「帳尻が合う」は帳簿付けをしているシーンで生まれた言葉です。
企業がキャッシュフローを計算するとき、家庭で家計簿を付けるシーンで「帳尻が合う」はよく使われています。
ただ最近では「マイナスがあっても、後からプラスとなるものがやって来る」ときにも「帳尻が合う」が用いられています。
不幸せな出来事を追いかけるように、幸運がめぐり込んでくることが「帳尻が合う」です。
そのため「世の中は帳尻が合うようにできている」という言い方をします。
嫌なことがあっても、いずれはそれに匹敵するくらい、良いことがあるもの。
気持ちは前向きに整する言葉が「帳尻が合う」です。
「帳尻が合う」の言葉の使い方や使われ方
「帳尻が合う」はこのように使います。
・『この決算書は帳尻が合っていないよ。もう1回見直してみて』
・『人生はプラマイゼロ。どこかで帳尻が合うものだよ』
・『年内もあと少し。何とか帳尻を合わせるように、がんばっていきます』
「帳尻が合う」はお金の計算がぴったり合うこと。
または、つり合いのとれた幸せな人生をあらわします。
またそのように努力する様子を「帳尻を合わせる」と期待を込めて用いていきます。
色々なシーンで使える、ゆたかな言葉です。
「帳尻が合う」の類語や言いかえ
「帳尻が合う」は、このような言い回しにも置きかえできます。
・採算が取れる
・バランスが取れる
・捨てる神あれば拾う神あり
「帳尻が合う」は2つのものを天秤に載せたとき、両方のバランスが取れること。
どちらかに傾かない様子をあらわしています。
そのため「収支が合う」や「採算が取れる」と使います。
また「捨てる神あれば拾う神あり」という、不運があっても幸せがきっと訪れるという格言に置きかえられます。
まとめ
「帳尻が合う」の意味と使い方をおさらいしました。
「帳尻が合う」とは、収入と支出のつり合いが取れること。
お金の計算が合う様子をあらわします。
そこから「幸せと不幸せの数は、結局同じであること」という訳でも使われています。
勇気を与えてくれる、パワフルな言葉です。