この記事では、「弱り目に祟り目 」の意味を分かりやすく説明していきます。
「弱り目に祟り目 」とは?意味
「弱り目に祟り目 」とは、困った状態や不運な状態にある時に、さらに追い打ちをかけるように困ったことや不運な事が重ねて起こることを意味する慣用句です。
「弱り目に祟り目 」の概要
「弱り目に祟り目 」の言葉を少し分解して、見て行きたいと思います。
まず、この慣用句で使われている「目」ですが、これは「落ち目」や「控え目」と同様に、そのような状態にあることを指したり、「季節の変わり目」や「潮目」の様に、そうした場所やタイミングにあることを指す意味で使われているものです。
次に「祟り」の読みは「たたり」で、その意味は神仏が、人間に対して罰としてもたらす災難を意味する言葉です。
従って、「弱り目に祟り目 」とは、困った状態や不運な状態にある時に、さらに追い打ちをかけるように困ったことや不運な事が重ねて起こる事となるのです。
当初の困った事や不運な事と、追い打ちを掛けるように襲って来る困った事や不運な事との間には、関連性や疑似性がある必要はなく、とにかく困った事や不運な事が重なった場合に、この慣用句が使われます。
ちなみに、現在使われている慣用句には、その由来が、中国や日本の逸話である事が多いのですが、「弱り目に祟り目 」は江戸時代から慣用句として使われていたようですが、その由来・起源の逸話は特に残されていません。
「弱り目に祟り目 」の言葉の使い方や使われ方
「弱り目に祟り目 」は、『会社の経営が悪化している中で、不祥事が発覚し、まさに弱り目に祟り目だ。』や『上の子供がインフルエンザに掛かって大変な時に、弱り目に祟り目で、今度は下の子が腕の骨折をしてしまった。』や『上司に仕事のミスを指摘され、説教を受けている時に、取引先から連絡が入り発注がキャンセルされた。まさに弱り目に祟り目です。』の様に使われます。
「弱り目に祟り目 」の類語や言いかえ
「弱り目に祟り目 」の類語や言い換えとしては、「泣きっ面にハチ」や「踏んだり蹴ったり」や「ご難続き」が適切でしょう。
また辞書には「一難去ってまた一難」が類語として記載されています。
もちろん類語ですがこの言葉では一つの困った事や不運な事が去ったと思うと、また次の不運が襲って来て、気の休まる暇がないと言ったニュアンスですが、「弱り目に祟り目 」は困った事が解決していないのに、次の困った事が重なって起きる意味合いが強く、少しニュアンスが違います。
上手に使い分けると良いでしょう。
まとめ
「弱り目に祟り目 」とは、困った状態や不運な状態にある時に、さらに追い打ちをかけるように困ったことや不運な事が重ねて起こることを意味する慣用句です。
ちなみに、この慣用句における「目」は「落ち目」や「潮目」と同様の使い方で、そうした状態やタイミングと言った意味です。
また「祟り」とは、神仏が人に与える罰を意味する言葉です。