この記事では、「待ち伏せ」と「伏兵」の違いを分かりやすく説明していきます。
「待ち伏せ」とは?
「待ち伏せ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「偽装して敵を待つ戦術」という元の意味で、事前に敵がやって来る場所を想定して、見つからない様に偽装して配置しておき、敵が来たタイミングを見計らって奇襲攻撃するという戦術のことを言います。
2つ目は上記から転じて、「ある人に直接会う為に隠れて待つこと」という意味で、普段直接会うのが難しい人に対して、会って話したり驚かしたり、襲ったりする為に隠れて待つことを言います。
上記に共通するのは「隠れて相手を待つ」という意味です。
「待ち伏せ」の使い方
「待ち伏せ」は「偽装して敵を待つ戦術」「ある人に直接会う為に隠れて待つこと」という意味で使われます。
名詞として動詞を伴って「待ち伏せする・した」「待ち伏せされる・された」と使われたり、副詞として「待ち伏せして」と使われたりします。
「待ち」は動詞「待つ」の連用形で「人が来るのを予測して備える」という意味、「伏せ」は動詞「伏す」の名詞形で「身体を地面に付けること」という意味です。
日常では、良い・悪いに関わらず相手に用事がある場合に、移動途中の地点で待ち構える時に使われる言葉です。
「伏兵」とは?
「伏兵」の意味は以下の通りです。
1つ目は「敵を不意に襲撃する為に途中で待っている軍勢」という元の意味で、本隊とは別に配置しておく戦術を言います。
2つ目は上記から転じて「予期しない時に生じる障害や邪魔する人」という意味で、日常的にものごとをうまくいかなくする要因となるものを言います。
上記に共通するのは「途中で乗じる邪魔なもの」という意味です。
「伏兵」の使い方
「伏兵」は「敵を不意に襲撃する為に途中で待っている軍勢」「予期しない時に生じる障害や邪魔する人」という意味で使われます。
名詞として使われ、「伏兵を置く・置いた」などと使われたりします。
日常では、何かが起きた後に、更に現れる予期しない面倒な人やものごとに使われる言葉です。
「待ち伏せ」と「伏兵」の違い
「待ち伏せ」は「やってくる相手を隠れて待つこと」という意味です。
「伏兵」じゃ「何かか起きた後、更に現れる予期しない障害や邪魔な人」という意味です。
「待ち伏せ」の例文
・『片思いの異性に告白する為に待ち伏せした』
・『彼女はストーカーに待ち伏せされたそうだ』
・『彼を待ち伏せして驚かしてやりたい』
・『子供が落とし穴を掘って待ち伏せしていた』
「伏兵」の例文
・『ケンカして逃げた先に伏兵がいてボコられた』
・『人数を締め切ったと思ったら、追加の伏兵が来た』
・『システムが復旧したと思ったら停電の伏兵に見舞われた』
・『スタッフはしっかり研修したつもりが管理職という伏兵がいた』
まとめ
今回は「待ち伏せ」と「伏兵」について紹介しました。
「待ち伏せ」は「隠れて相手を待つこと」、「伏兵」は「新たに生じる困難」と覚えておきましょう。