こちらの記事では、「微塵もない」と「ちっともない」の違いを分かり易い形で解説していきます。
「微塵もない」とは?
微塵もないは、みじんもないという読み方をする言葉です。
僅かなちりやゴミといった意味を持つ微塵という言葉に、ないという否定する言葉がセットになっている事から、目に見えるかどうかも分からない程に極小のちり程にもない、という意味を持つ言葉となるのです。
つまりは、気持ちまるでなかったり、全くないという事を表現する際に使用される事が多い言葉となっています。
「微塵もない」の使い方
微塵もないという言葉は、やる気が微塵もない、とか、自信は微塵もない、といった形で全く気持ちがない時に使われる事が多く見る事が出来ます。
ただし、気配は微塵もない、とか、雰囲気は微塵もない、といった形で気持ち以外でも、ないという意味を少し丁寧に伝えたい時にも使う事が出来ます。
「ちっともない」とは?
ちっともないは、ちっともという言葉に、ないという否定する言葉が組み合わさって誕生した言葉です。
ちなみにちっともは、少しもとか全然といった意味があり、そこにないという否定する言葉を付け加える事で、ちっともないは、少しもないや全然ないという意味を持つ言葉となります。
つまりは、物事の程度において僅かにもない、少しもないという様を表現する言葉です。
「ちっともない」の使い方
ちっともないは、上手く行く様子はちっともない、とか儲かる気配はちっともないといった使い方が可能であり、少しもない様子を表現する際に使われる頻度が高い言葉となっています。
ただしどちらかと言うと、口語としてフランクに使用される事が多い言葉です。
「微塵もない」と「ちっともない」の違い
微塵もないは、文字通り、ちり程もない、つまり全くないという意味を持つ言葉となっています。
一方のちっともないは、少しもないという意味なので、2つの言葉は同じ意味合いを持つ言葉同士であると言えるのです。
ただし違いを見出すとすると、微塵もないは微塵もございません、といった形で目上の人に使用する事が出来ます。
なので少しもない様子を言葉で示す際には、微塵もないという言葉の方が丁寧な言い回しであると言えるのです。
「微塵もない」の例文
『逮捕された犯人の言動は、反省の色は微塵もない様子であった』
『これから独立して自分で1からビジネスを始めようという気持ちに、迷いは微塵もないです』
『同窓会で久し振りにかつての親友と再会したが、昔の面影は微塵もない様子で驚いた』
『もう40近くになりますが、未だに結婚したいという気持ちは微塵もないです』
「ちっともない」の例文
『思い切って商売を始めてみたのはいいが、残念ながら儲かる気配はちっともないよ』
『こんなにばっさりと髪を切ったのに、彼氏がそれに気付く様子はちっともないです』
『彼はあれだけ浪費癖を反省していたのに、改善する気配はちっともないよ』
まとめ
微塵もないとちっともないは、両方共に僅かにもない、全然ないといった意味を持っている言葉です。
同じ意味合いを持つ言葉であるため、同じ様なケースで使用される言葉となっています。
ですが違いを見るとすれば、微塵もないは目上の人にも用いる事が出来る事でも理解出来る様に、ちっともないよりも丁寧な形で表現する事が出来ます。