「徴取」と「徴収」の違いとは?分かりやすく解釈

「徴取」と「徴収」の違いとは?違い

この記事では、「徴取」「徴収」の違いを分かりやすく説明していきます。

「徴取」とは?

「徴取」「ちょうしゅ」と読みます。

「徴」という漢字は、「呼び出す」「召し出す」「求める」「とり立てる」「証拠」「事実のおこる前ぶれ」「物の存在を証明するしるし」「めじるし」という意味を持っています。

「取」には「手にとる」「自分のものにする」「とる」といった意味があります。

この2つの漢字から構成される「徴取」「求め、集めること」という意味になります。


「徴収」とは?

「徴収」「ちょうしゅう」と読みます。

「徴」の字は前述したとおり、「呼び出す」「召し出す」「求める」「とり立てる」「証拠」「事実のおこる前ぶれ」「物の存在を証明するしるし」「めじるし」という意味を持っています。

そして「収」は、「とりいれる」「おさめる」「おさまる」「ちぢまる」という意味を含んでいます。

「徴」「収」で構成される「徴収」は、「法規や規則に基づいて国民、会員などから租税や会費などを取り立てること」という意味があります。

「徴収」「金銭などを取り立てること」

「取り立てる」とはわかりやすく言うと「強制的にとる」ということです。

身近な言葉で「源泉徴収」という言葉があります。

「源泉徴収」とは国が税金を強制的にとることです。

「源泉徴収」「授業料を徴収する」「会費を徴収する」など、いずれも金銭を強制的にとる場合に使われます。


「徴取」と「徴収」の違い

「徴取」とは「求め、集めること」という意味でした。

そして「徴収」とは「法規や規則に基づいて国民、会員などから租税や会費などを取り立てること」です。

「徴取」「徴収」も集めるという点では同じですが使い方は違います。

「金銭」「税金」を集める場合は「徴収」を使います。

すべてではありませんが、「徴収」はほとんどの場合「金銭」が対象となります。

それに対して「徴取」とは「お金」を含んだ様々なものを集めるときに使われる言葉で、「事情聴取」のように法令など一部の限られた場面で用いられるます。

「徴取」の例文

・『適当と認める証拠は なんなりと聴取する』
・『目撃者に事情聴取するのは 刑事の仕事だ』
・『余計な事を吹き込まれる前に聴取したい』
・『私も一緒に 事情聴取に当たります』

「徴収」の例文

・『徴収所について調べてみましょう』
・『個人の利益の一部を徴収します』
・『無理な徴収はしません』
・『間違って徴収された事があることにはあります』

まとめ

以上が「徴取」「徴収」の違いになります。

どちらも強権的な意味合いが強い言葉です。

「徴取」「お金を含んだ様々なものを集めること」。

それに対して、「徴収」「源泉徴収」のように「法規や規約に基づいて、金銭などを強制的にとること」です。

とてもよく似ている言葉なので混同しないように、この機会に整理してみてください。

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