よく見る言葉の中には、詳しい説明が難しいものもあります。
この記事では、「心象が悪い」の意味を分かりやすく説明していきます。
恥をかかないように、正確な知識を身につけていきましょう。
「心象が悪い」とは?意味
心象が悪いとは、ムカムカすること。
ひどく感じが悪くて、気分を損ねてしまうことです。
そうした出来事や、感じの悪い人に対して用いる言葉です。
「悪い」とあるように、良いシーンで使われることは殆どありません。
私たちは身の回りの状況を無意識のうちに「心地いい」か「不愉快」かで分けています。
笑顔が多かったり、明るく挨拶できたりする人は「心地いい」。
反対にいつもぶっきらぼうだったり、横柄な態度だったりする人は「不愉快」に思えてしまいます。
こうした悪い印象を与える人や物を「心象が悪い(心証が悪い)」といっています。
こちら側の視点から見て、どう映っているかがポイントです。
「心象が悪い」の概要
心象が悪いはSNSなどで、よく目にするフレーズです。
心象は体に触れる感覚を、心の中に再現したもの。
心理学などで用いられる熟語になります。
そのため「心象が悪い」は厳密には誤り。
良くない印象と言いたい場合は「心証が悪い」そして「心証が悪くなる」や「心証を害する」などと用います。
心証とは「人に与える影響」のこと。
つまり第一印象のことです。
きちんとしていて礼儀正しい人は「心証がいい」。
言葉がきつくて、突っかかってくる人は「心証が悪い」です。
自分の心のフィルターにどう映るかによって、周囲の人や物事に対する見方は大きく変わっていきます。
自分の心に、反映される映像が「心証」です。
「心象が悪い」の言葉の使い方や使われ方
心象が悪いは誤ったフレーズです。
正確には「心証が悪い」となります。
具体的には、こちらのように用いていきます。
・彼の言動があまりに乱暴だったので、心証は悪いものとなった。
・面接時の心証が悪かったので、残念ながら採用は見送られた。
・「クライアントの心証をこれ以上悪くしないように、丁寧な謝罪をお願いします」「心証が悪い」や「心証を悪くする」は、ネガティブな印象を抱いてしまうことです。
ビジネスの場でも、頻繁に使われる表現になります。
「心象が悪い」の類語や言いかえ
心象が悪い(心証が悪い)の類語には、次のような言葉があります。
・心証を害する
・心証を損ねる
・心証を悪くする
・印象が悪い
・不興を買う
心証は「悪い」のほか「害する」や「損ねる」など、否定的な言葉とセットで使っていきます。
ちなみに不興を買う(ふきょうをかう)で、目上の人の機嫌を損ねてしまうことを指しています。
むやみにご機嫌とりをする必要はありませんが、目上の方に対する最低限のマナーは心得ておきたいものです。
まとめ
「心象が悪い」の意味や使い方をお伝えしました。
心象が悪いは誤った表現で、正確には「心証が悪い」が正しい表現となります。
心証が悪いとは、印象が悪いこと。
良くない印象を、相手に持つことです。
正しい教養を身に付けて「いい心証を与えられる人」を目指していきましょう。