この記事では、「快適」と「心地よい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「快適」とは?
心身ともに不快なところがなく気持ちがよいことです。
環境から与えられる、持続的な気持ちのよさを指しています。
家のことで考えてみます。
家の近くを大きな道路が通っており、ほぼ一日中車の走行音がします。
そして、排気ガスのニオイも気になります。
このような環境では、心身ともにつらく感じることでしょう。
これは「快適」とはいえません。
自然が好きな人にとっては、緑に囲まれた空間が広がり、小鳥の鳴き声が聞こえ、空気がきれいな環境にある住まいは、心身ともに気持ちよく感じられることでしょう。
このような環境は「快適」といえます。
不快がなく気持ちがよい状態を指しています。
「快適」の使い方
心も体も気持ちがよい状態を指して使用をします。
心は気持ちよくて体は不快、体は気持ちよくて心は不快といった、どちらか一方だけが気持ちよいことはあまりなく、心も体も気持ちがよいことをこの言葉は指しています。
持続的なものについて使うことが多いです。
「心地よい」とは?
心身の状態がよいこと、気持ちがよいことです。
毎日デスクワークをしている人は、目が疲れたり、肩がガチガチに凝ったりすることでしょう。
このようなときに穏やかなアロママッサージを受けると気持ちよく感じます。
そのときの状態が「心地よい」です。
マッサージにもいろいろなものがあり、優しいタッチのものもあれば、痛みを感じるものもあります。
足つぼマッサージは、ときに強い痛みを感じます。
このようなものも気持ちよく感じますが、痛みを感じるようなことは「心地よい」とはあまりいいません。
この言葉は、比較的おだやかなものを指しています。
「心地よい」の使い方
心と体の状態がよいことを指して使用します。
頭で感じるものではなく、感覚器官で感じるものをいいます。
穏やかな感じのものを指しています。
「快適」と「心地よい」の違い
どちらの言葉も心や体が気持ちよい状態であることを指しているのですが、やや意味合いが違います。
前者の言葉は、環境から与えられるものを指す場合が多いです。
そして、持続的です。
後者の言葉は、感覚器官が受け取るものを指しています。
持続的なものもあれば、持続的でないものもあります。
そして、穏やかです。
「快適」の例文
・『快適な乗り心地を実現した車』
・『快適に感じられる音量に設定する』
・『快適に暮らすために掃除をする』
・『快適な毎日を過ごす』
「心地よい」の例文
・『心地よい風が吹いてきた』
・『天然素材を使用していて心地よい肌触り』
・『シャキシャキと耳に心地よい音』
・『ふわふわと心地よい揺れを楽しむ』
まとめ
どちらの言葉も気持ちがよいさまを意味していますが、使われる場面に違いがあります。
一方は環境から受け取る持続的なもの、もう一方は感覚的なものを指して使用されることが多いです。