「念を押す」と「釘を刺す」の違いとは?分かりやすく解釈

「念を押す」と「釘を刺す」の違い違い

この記事では、「念を押す」「釘を刺す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「念を押す」とは?

同じことを何度も注意すること、また注意をして確かめることです。

「念」には注意という意味があり、「押す」には確かめる、強力に迫るという意味があります。

このことから、「念を押す」には、注意を強力に迫る、注意して確かめるという意味であることがわかります。

このような行為をするのは、注意する事柄を相手にどうしても実行して欲しいからです。

結婚式に出席することで考えてみます。

結婚式は一生に何度も行うものではありません。

そのため、大切な友人には出席して欲しいと考えることでしょう。

この機会を逃したら、もう一生友人に結婚式を見てもらうことができないかもしれません。

そのため、新郎新婦は友人に対して「絶対出席してね」「結婚式には来てね」と何度もいいました。

同じことを何度も言っています。

このような行為を指している言葉です。


「念を押す」の使い方

気を付けるように何度も言うことや、気をつけて確かめることについて使用をします。

一度だけ言うことではありません。


「釘を刺す」とは?

決められた事柄を守らなかったり、うまくごまかして責任から逃げたりしないように、何度も注意をしたり、注意して確認したりすることです。

決められた事柄を守ってもらえないと、特に仕事では困ることがあります。

約束をしたものとしては、守って欲しいところです。

相手にどうしても守ってもらいたいときには、何度も守って欲しい事柄を言うことでしょう。

この行為を指している言葉です。

秘密を打ち明けたときのことで考えてみます。

AさんはBさんに自分の秘密を話しました。

これを話したのはBさんが初めてです。

Bさんのことは信頼できるので話したのですが、他の人には知られたくありません。

そこでAさんは、Bさんに対して「このことは絶対に他の人に言わないでね」と何度もいいました。

「他の人には話さない」というのが、この場合の約束になります。

この約束を守ってもらうために、何度も注意をしているのです。

こういった行為を意味している言葉です。

「釘を刺す」の使い方

約束を破ったり、責任を逃れたりしないように、何度も注意をすることについて使用をします。

「念を押す」と「釘を刺す」の違い

何度も注意をする、注意して確かめるという意味が共通しています。

特に約束を破らないようにするためや、責任を逃れないようにするために、何度も注意すること、注意して確かめることは「釘を刺す」といいます。

「念を押す」の例文

・『担当者に念を押す』
・『傘を持って行きなさいと念を押す』
・『念を押す○○さん』

「釘を刺す」の例文

・『無責任な行為に釘を刺す』
・『絶対に言うなと釘を刺す』
・『釘を刺す目的があった』

まとめ

何度も注意をする、注意して確認するという意味が共通していますが、使われる場面に違いがあります。

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