この記事では、「思慮が至らない」の意味を分かりやすく説明していきます。
「思慮が至らない」とは?意味
「思慮が至らない」の読みは「しりょがいたらない」で、「配慮が足りなかったり、考えが充分でないこと」を意味する慣用句です。
「思慮が至らない」の概要
「思慮が至らない」の慣用句を言葉毎に分解して、少し詳しくその意味を説明します。
まず「思慮」とは「注意深く心を働かせて考えることや、おもんぱかること」を意味する言葉です。
次に「至らない」は「至る」を否定する言葉で、その「至る」には、辞書によると以下の様ないくつもの意味があります。
「ある目的地に着くこと」や「ある時間や時刻になること」や「ある状態になること」や「広い範囲に及ぶや、細部まで行き届くこと」や「 自分の方へやって来ること」や「 極限に達するや、きわまること」などです。
その中で「思慮が至らない」で使われている「至る」は「細部まで行き届くこと」や「 極限に達するや、きわまること」の意味で使われています。
従って、上記の二つの言葉をつなぐと「思慮が至らない」の意味は、「注意深く心を働かせて考えることや、おもんぱかることが、細部にまで行き届いていないことや、きわまっていないこと」となります。
言い換えれば「思慮が至らない」とは「思慮が足りないこと」で、「配慮が足りなかったり、考えが充分でないこと」を意味するのです。
ビジネスシーン等では「思慮が至らず申し訳ありませんでした」などと「思慮が至らない」と言う言葉が、慣用句として使われることが少なくありませんが、日常的には似た表現の「思慮が不足している」が使われることが多いと言えます。
「思慮が至らない」の言葉の使い方や使われ方
「思慮が至らない」の慣用句は、以下の例文のように使われます。
・『思慮が至らないばかりに、多大なご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします』
・『彼はやる気があり、行動力もあるのですが、猪突猛進で思慮が至らないことが欠点です』
・『思慮が至らないと言われる彼と、それとは対照的に思慮深い彼女のカップルは、意外と組み合わせが良いのかも知れません』
・『政治家には庶民の気持ちが分からず、そのために思慮が至らない政策を平気で打ち出す人が多い』
「思慮が至らない」の類語や言いかえ
「思慮」の類語としては、「配慮」や「考え」などが挙げられ、また「至らない」の類語としては「充分でない」や「不足している」や「浅い」などが挙げられます。
従って、「思慮が至らない」は「配慮が充分でない」や「配慮が不足している」や「考えが不足している」や「考え考えが浅い」などと言い換えることが出来ます。
まとめ
「思慮が至らない」とは「配慮が足りなかったり、考えが充分でないこと」を意味する慣用句です。
ビジネスシーン等では「思慮が至らない」と使われることが少なくありませんが、日常的には同じ意味として「思慮が不足している」の方が使われることが多いと言えます。