「思案を巡らせる」
仕事をしている時は、様々な課題や問題にぶつかることが多々出てきますが、このような時は、どのようなことでその問題を解決に導いていくか、色々なことを考えていく必要があります。
そのような時に使う言葉が「思案を巡らせる」というものですが、この表現は私達が物事をじっくりと考えている時によく出てきます。
周囲の人から声をかけられても、そのことに気づかず天井を見ながら、腕を組んで何かを考えている人を目にすることがないでしょうか?そのような状態の人を指して「思案を巡らせる」という言葉を使います。
「思案を巡らせる」の意味
「思案を巡らせる」という言葉の意味を見ていく前に「思案」と「巡らせる」の2つの言葉に分けて、それぞれの意味を見ていくと、「思案」とは、「色々なことを考える」という意味があり、「巡らせる」には「種々の方面から考える」ということを指しています。
「巡らせる」には、この他に「周りを囲むようにする」、「取り巻かせる」、「輪を描くように動かす」、「回転させる、回す」、「順に知らせる」、「時を経過させる」など、幾つかの解釈がありますが、「思案を巡らせる」の場合の解釈では、「種々の方面から考える」ということになります。
このようなことから、「思案を巡らせる」は、「色々と考えてみたり、あれやこれやと思案すること」という意味になります。
「思案を巡らせる」の言葉の使い方
「思案を巡らせる」という言葉を使う場面は、頭の中で様々なことを考えている時に使われますが、対象となる人の頭の中は、まさに「フル回転中」といったところでしょう。
課題を解決するために、自分の持てる情報や経験、また、インターネットで調べた情報、人から聞いた情報などもおりまぜながら、ベストな解決策を思案しているはずです。
「思案を巡らせる」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「思案を巡らせる」を使った例文を見ていくことにしましょう。
「思案を巡らせる」の例文1
「何時までもとりとめのなく思案を巡らせているわけにはいかない。そろそろ決断しなくてはならないな」
思案するというステップはとても大切なことです。
ある課題にぶつかった時には、ありとあらゆる情報や考えを照らし合わせならが、総合的且つ効率的、効果的な結論を導き出す必要がありますが、何時までも「思案を巡らせて」おく時間的な余裕がない場合もあります。
「思案を巡らせる」の例文2
「思案を巡らせているうちに、私はとても大切なことに気づいたのです」
物事を考えている時に、ふと気づくことがないでしょうか?それは、問題を解決するために必要な重要なことを見落としていたことです。
しかし、必死で「思案を巡らせて」いる時は、意外と気付かないものなので、一旦、冷静になって全体像を見つめ直してみることも必要です。
「思案を巡らせる」の例文3
「彼はここをどのようにして抜け出すべきかと、思案を巡らせているところだったです」
この例文では、まるで罠にハマりそこから脱出する術を見つように必死で考えているような場面です。
しかし、このような場面は、身近なビジネスシーンでも出てくる光景でもあり、仕事で難局を打開しようとしている時に用いられることがあります。
「思案を巡らせる」の例文4
「私はここでしばらく黙り、この提案について思案を巡らせることにしたのです」
この場面では、相手から何らかの提案を受けて、その提案が本当に妥当な内容なのか、効果のあるものなのかということを頭の中で、考えているシーンでしょう。
何か困った時に人からアドバイスを受けたり、忠告されることがありますが、その場合、すぐにその人の意見を鵜呑みにするのではなく、じっくり考えてみて、判断することが重要です。
スピーディーに判断して行動することもいいのですが、その決断が間違っていたなら後戻りが大変になるからです。