「疑義を呈する」とは?意味や使い方を解説

ことわざ・慣用句

「疑義を呈する」

隙を呈するとは「ぎぎをていする」と読みます。

新聞などに出てくる表現であり、日常会話に出てくる言葉ではありません。

疑義というのは意味や内容がわからない疑問という意味であり、呈するというのは示す、差し出す、という意味になります。

つまり疑義を呈するというのは疑問点を伝える、疑問をいう、ということになるのです。

「疑義を呈する」の意味

疑義を呈するというのは簡単に言えば疑問点を相手に伝え、詳しい説明をしてもらうことなどという意味を指します。

また、その疑問点というのは必ずしも質問という意味ではなく、「それって本当?」「少し信じられないんだけれど」という意味を持っています。

「疑義を呈する」の言葉の使い方

隙を呈するという表現は比較的難しい表現であり、日常会話ではほとんど使われません。

そのかわりビジネスにおいては使われることが多く、小説などにもよく出てくる表現です。

「疑義を呈する」を使った例文・短文(解釈)

それならば疑義を呈するというのは一体どのような文章で使われるのでしょうか。

ここでは疑義を呈するという言葉を使った例文をいくつか紹介します。

「疑義を呈する」の例文1

「新しい論文が発表されたが、すでによく似た論文が発表されているためにこの新しい論文の信憑性に関して疑義を呈する声が上がっている」

研究者たちは常に新しい研究をしています。

その新しい研究がすばらしい発見となり、誰もが知る有名な学術誌に掲載されることもあるものです。

しかしその一方で論文に盗作は一切許されません。

しかし残念ながら盗作の問題が消滅しないという事実もあります。

そのため有名な学術雑誌に論文が掲載された場合、もしもその論文とよく似たものがすべて発表されている場合、その論文に書かれている内容が本物なのかどうか、疑問視されることがあります。

「疑義を呈する」の例文2

「恐竜たちが復活したら、その恐竜館を使ってお金儲けをしたいと考える人が出るかもしれない。しかしそこには安全面から疑義を呈する声が上がるだろう」

恐竜と言えばすでに絶滅した動物であり、今の地球には存在しない動物です。

しかし、もしも何かの研究が成功して恐竜たちが復活したのであれば、多くの人が本物の恐竜を見ることができるようになるでしょう。

その一方でやはり恐竜は危険な生き物でもありますから、もしもその距離を使ってお金儲けをしようと考える人たちが出てきたらどうしても安全面に問題が出てきてしまいます。

「疑義を呈する」の例文3

「あの国はまるでユートピアのように言われているけれど、かなり疑義が呈されているよ。そもそもユートピアなんて存在するわけがないからね」

日本から見ると、社会保障制度などがとても充実していそうに見える国が存在しますよね。

しかし、だからといってその国がユートピアであるというわけではありません。

というのは、この経済難は世界のどこでも同じであり、どこの国も経済のあおりを食っている状態です。

確かに昔はまるでユートピアのように生活することができた国が存在したとしても、今の時代も同じだとは限りません。

日本だけではなく多くの国で年金等が本当にもらえるかどうかわからない状態になりつつあるのです。

「疑義を呈する」の例文4

「あの銀行はすでに1回スキャンダルがあった。個人情報が本当に守られているのが疑義が呈されている」

最近は個人情報の取り扱いがとても厳しくなっています。

個人情報が漏洩してしまい多くの人がトラブルに遭っているため仕方がないのですが、いちどスキャンダルを生じさせてしまった企業はなかなかその信頼を回復させることができません。

あっという間に個人情報が漏れてしまったという企業もありますが、もう一度その企業を立て直そうと思っても人々の信頼を得ることができず、商売ができないということも考えられます。