この記事では、「怪しい」と「妖しい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「怪しい」とは?
「怪しい」には複数の意味がありますが、主なものは5つです。
1つめは、普通では考えられない力がある、神秘的な感じがするです。
「怪しい光」などの使い方をします。
この場合は、光が普通ではなく、何となく引き付けられる様子だといった意味になります。
蛍光灯の光は、蛍光灯が光っているとわかります。
これは、何であるのかわかるので「怪しい」とはいいません。
正体がわからず神秘的なものを「怪しい」といいます。
2つめは、何となく恐ろしい、なんとなく気持ちが悪いです。
深夜遅い時間、一人で森の中を歩いているとき、どこからともなく鳥の鳴き声が聞こえてきました。
このようなとき、何となく恐ろしく感じるでしょう。
このさまを意味しています。
3つめは、行動や状況が疑わしい様子であるのです。
たとえば、見たことがない人が自宅の周りをうろうろしていると「怪しく」感じます。
男女の関係に隠された様子があることもいいます。
4つめは、よくない方に変わりそうであるのです。
「雲行きが怪しい」などの使い方をします。
この場合は、天気が下り坂になる様子を表しています。
5つめは、すべての方面にわたって信用できない、疑う余地があるのです。
「その説は怪しい」のような使い方をします。
この場合は、その説を信用できない、疑う部分があるといった意味になります。
「怪しい」の使い方
さまざまな意味がありますが、主に正体がはっきりしなくて気味が悪い、信用できないといったことを指して使用します。
「妖しい」とは?
普通では理解できない力がある、神秘的な感じがする、という意味です。
「妖」という漢字には、あやしい、あやしげな、もののけという意味があります。
もののけとは、霊やあやかしの類のことです。
あやかしは普通では説明できない存在です。
正体がわからず、不気味に感じることもあります。
こういった様子を「怪しい」といいます。
「妖しい」の使い方
不思議な力や神秘的な感じを指して使用する言葉です。
正体がはっきりせず、理解しようとしても理解できないさまをいいます。
「怪しい」と「妖しい」の違い
普通では理解できない力、神秘的な感じという意味が同じです。
「怪しい」とも「妖しい」とも書きます。
どちらも読みは「あやしい」です。
「怪しい」には、信用できない、行動や状況などが不審であるなどの意味もあります。
「怪しい」の例文
・『あいつの行動は怪しい』
・『怪しい人物がいる』
・『この部屋が怪しい』
・『天気が怪しい』
「妖しい」の例文
・『妖しいけれど魅力的』
・『妖しい存在』
・『妖しい役を演じる』
・『妖しい絵』
まとめ
どちらの言葉も「あやしい」と読み、不思議な力、神秘的な感じという意味が同じです。
「怪しい」にはこれ以外の意味もありますが、それらの意味は「妖しい」にはありません。