「恋に身をやつす」とは?意味や使い方、例文や意味を解釈

「恋に身をやつす」とは?意味と使い方

この記事では、「恋に身をやつす」の意味を分かりやすく説明していきます。

「恋に身をやつす」とは?意味

「恋に身をやつす」とは、「身が痩せ細るほど恋に熱中すること」を指す慣用句です。

「身をやつす」とは、「憂き身をやつす」と言われる事もあり、その意味は「みすぼらしい格好をする」状態を意味し、そこから転じて「みずぼらしく痩せ細るほど思い込むことや熱中すること」を意味する言葉となったものです。

従って「恋に身をやつす」とは、冒頭に記載した意味となるのです。


「恋に身をやつす」の概要

「恋に身をやつす」とは、「身が痩せ細るほど恋に熱中すること」を指す慣用句だと前項で説明しましたが、言葉の意味としては理解できても、何となく違和感を感じる人も多いのではないでしょうか。

それは、「恋」をする事は楽しい事で、その「恋に熱中する事で、身が痩せ細るようになる」のかと言う疑問でしょう。

現代では相思相愛の恋をしている女性は、美しさが増し、イキイキとした感じになるのが一般的だとされているのに、これとは逆行する意味の言葉に思えるからです。

もちろん、片想いで言い出せない恋の場合には、こうした言葉が当たっていると思える状況もあるでしょうが、そうした事は現代では稀な事だと言えるでしょう。

恐らく昔は、親のいいなづけと結婚するという風習があり、それに反して好きな人と恋に落ちたような場合や、身分や家柄が大きく違う場合には「実らぬ恋に身をやつす」と言葉の雰囲気と現実が合致していたのでしょう。

「身をやつす」と言う言葉は「みすぼらしい格好をする」状態を意味し、そこから転じて「みずぼらしく痩せ細るほど思い込むことや熱中すること」を意味する言葉となったと記しましたが、ある言葉から転じて意味が変化する場合には、その時代背景では比喩的に適切で変化したのでしょうが、時代が変わり、世の中がその時代と変化してしまうと、その意味の転換がおかしいと感じる事になると言う典型例の様に思えます。


「恋に身をやつす」の言葉の使い方や使われ方

「恋に身をやつす」は『彼は大学のマドンナと言われる女性に片思いをしており、まさに恋に身をやつすと言った状態ですね。』の様に使われます。

「恋に身をやつす」の類語や言いかえ

「身をやつす」の類語としては、「落ちぶれる」「身を焦がす」「虜になる」などが挙げられます。

この中で、「恋に身をやつす」の場合には「落ちぶれる」は不適切で、言い換えとしては「恋に身を焦がす」「恋の虜になる」などが適切でしょう。

まとめ

「恋に身をやつす」とは、「身が痩せ細るほど恋に熱中すること」を指す慣用句です。

慣用句の意味としては理解できても、何となく違和感を感じる表現とも言えます。

これは「身をやつす」と言う言葉は「みすぼらしい格好をする」状態を指す言葉から転じて「みずぼらしく痩せ細るほど思い込むことや熱中すること」となったのですが、現代の時代背景では、この言葉の転換に違和感があると言う事が、その要因と思われます。

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