「憐れまれる」
憐れまれるとは「あわれまれる」と読みます。
これはマ行5段活用の動詞である「憐れむ」の未然形である「憐れま」に受け身、尊敬、自発、可能の助動詞「れる」がついた形になります。
この場合は受け身の意味があり、憐れまれるというのは憐れむという表現の受け身になります。
「哀れまれる」と表記する場合もあります。
「憐れまれる」の意味
憐れむという表現はかわいそうに思う、気の毒に思う、慈愛の心で接する、惜しむ、といった意味がありますので、憐れまれるというのはそれの受け身であり、かわいそうに思われる、気の毒に思われる、慈愛の心で対応されるといった意味を持ちます。
「憐れまれる」の言葉の使い方
気の毒に思われることを憐れまれると言いますので、例えば「自然災害で避難生活を余儀なくされ、親戚から憐れまれた」などといった使い方が可能です。
「憐れまれる」を使った例文・短文(解釈)
憐れまれると言った言葉を使うとどのような文章ができあがるのでしょうか。
ここでは憐れまれるという言葉を使った例文を紹介します。
「憐れまれる」の例文1
「自然災害によって断水してしまい、しばらくお風呂に入ることができず、日本全国から憐れまれている」
最近では温暖化の影響もあり、様々な自然災害が起こっています。
台風やそれに準ずる大雨により洪水などが起こり、断水状態になってしまっている地域もありますよね。
特に夏場に断水が起これば、シャワーを浴びることもできず、汗を流すこともできず、かなり大変です。
そうなると日本全国から同情の声が寄せられます。
それこそまさに憐れまれている状態だと言えるでしょう。
「憐れまれる」の例文2
「職務中に警察官が亡くなり、彼と遺族は親戚のみならず、職場の人や国民から憐れまれた」
警察官や消防士が職務中になくなることを殉職といいます。
日本で銃撃戦などは行われませんが、それでも犯人が立てこもっているところに警察官が行き、犯人から撃たれて命を落とすということもあり得る話です。
また、消防士が火災現場に行き、誰かの命を助けようとしたところで自分の命がなくなってしまうということもあります。
このような殉職の場合、一般とは違う葬儀が執り行われることが多いですが、このような場合はニュースにもなり、全国がその殉職を憐れむことになります。
特にアメリカなどでは警察官などが亡くなった時、大規模な葬儀が行われます。
「憐れまれる」の例文3
「災害によって両親や家族を亡くした子供たちは周りの人から憐れまれ、里親のところに引き取られていた」
災害などによって誰かが亡くなるというのは小説の中の話ではありません。
場合によっては幼い子供が両親を失うということもあり、とんでもない悲劇を招くものです。
両親や家族を失ってしまった子供たちは行き場所がありません。
そして中には里親のところに引き取られていく子供もいます。
家族が亡くなったことさえわからない子供の中には児童施設に連れていかれる子供もいるでしょう。
まさに周りの子達から憐れまれるべき子供たちだと言えるのです。
そのような子供たちへの募金活動も行われていますし、里親を探すためのキャンペーンなども行われています。
家族をしなった子供たちが少しでも平和な暮らしを取り戻せるよう、周りの人が助けてあげたいものです。
「憐れまれる」の例文4
「憐れまれるというのは憐れむという表現の受け身だからね、憐れむという表現の方が一般的だよ」
先ほども述べた通り、憐れまれるという表現は憐れむという表現の受け身になります。
受け身の場合は気の毒に思われるなどと表現が使われることが多く、哀れまれるという表現自体があまり使われる事はありません。
それよりも憐れむという表現は一般的に使われますので、能動態で覚えておくと良いでしょう。