「手堅く」
「あいつは手堅くやっているなぁ」などと言われている人は、行動が安定しており、何事に対しても「手堅く」対応していることでしょう。
「てがたく」と読む「手堅く」とは、どのような意味があるのでしょうか?
「手堅く」の意味
「手堅く」とは、「やり方が確実で危なげがないこと」、「堅実」、「物事を少しずつ確実に進めていくさま」、「危険を冒さないように物事を行おうとするさま」というような意味がある言葉です。
「手堅く」の言葉の使い方
「手堅く」という言葉を使う場面は、何かの取り組みをしたり、行動を起こしても、何の問題もなく滞りなく進めているような場面で使われています。
「手堅く」行動をしている人、対応ができている人は、傍目から見ていても心配することがありません。
「手堅く」を使った例文・短文(解釈)
では、ここから「手堅く」を使っている例文を見ていくことで、どのようなケースで活用できるかを理解してください。
「手堅く」の例文1
「あいつのように手堅くビジネスを進めていれば、間違いはない」
仕事を進める上で、「手堅く」進めている人は、大きな失敗をしたり、トラブルを作ることが少なく安心して任せることができるでしょう。
この例文に出てくる「あいつ」は、仕事を進めていく上で、1つひとつステップをチェックしながら、やっているのではないかと思います。
そのおかげで、確実に仕事を進めていくことができるでしょう。
「手堅く」の例文2
「彼は手堅く儲けている. ので、かなりの利益を稼いでいるはずだ」
商売をしている人は、時には大きな赤字や損失を出してしまうことがあります。
その赤字の原因は何なのかを明確にしておかないと、後々同じような過ちを犯してしまうこともあるでしょう。
その一方でどこまでになら、赤字にならないかという原価計算がしっかりしている人であれば、「手堅く」儲けて利益を稼ぐことができるはずです。
「手堅く」の例文3
「彼女はアパートを手堅く運営しながらも、信用する相手、厳しくするべき相手を見極めながら、物事を大目に見ることも心得ていた柔軟性を持っている人なのです」
商売でも、個人経営のビジネスでも、利益を安定的に生み出すためには、「手堅く」運営していくことが重要です。
しかし、あまりにも「手堅い」スタンスでは、何事に対してもガチガチの凝り固まった発想しかできないという悪い面も出てくることがあります。
しかし、この例文に出てくる「彼女」は、「手堅く」アパート経営をしながらも、場合によっては、フレキシブルな姿勢も持ち合わせているので、本当に商売上手な人なのかもしれません。
「手堅く」の例文4
「私の部下の田中くんは考え方が手堅くて安心できるのだが、冒険ができないことが欠点かもしれない」
自分の部下が仕事に対して「手堅く」進める力は持つ人であれば、安心して任せることができるはずです。
しかし、ここに出てくる田中くんの上司は少しもの足りなさそうなことを言っていますね。
それは、あまりにも「手堅く」仕事をしている一方で、無理だと思えるような難しい仕事に対して、チャレンジする度胸がないことを言っているのかもしれません。
若いうちは失敗しても、多くの人が経験を積んで、もっと成長して欲しいということです。