「挟み撃ち」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「挟み撃ち」とは?意味と使い方

「挟み撃ち」とは何を指すのでしょうか。

今回は、「挟み撃ち」の意味とルジ表現について解説します。

「挟み撃ち」とは?意味

「挟み撃ち」とは、「二方向から挟むように攻撃すること」を意味する言葉です。


「挟み撃ち」の概要

戦争で敵と戦うときより少ない犠牲に抑えるためには相手の戦力を分散させるのが効果的です。

正面と後方、左側と右側など異なる方向から相手を挟むようにして攻撃する戦法のことを「挟み撃ち」と言います。

「挟み撃ち」された相手はそれぞれの戦力を相手にするために戦力を分けねばならず戦闘力は大きく低下します。

戦力が下がるだけでなく塀が混乱したり補給部隊など戦力にならない後方の部隊が戦闘の正面に立たされる形になることから攻める側にとってとても有利な戦術です。

「挟み撃ち」には「相手の退路を断つ」という効果もあります。

どうしてもここで決着を付けたい敵や何としてでも逃がすことが許されない相手の場合、ただ正面からぶつかるだけでは形勢が不利になったときに逃走されてしまう可能性があります。

そのような場合は主戦力となる正面とは別に相手の退路を塞ぐ形で戦力を振り分け「挟み撃ち」にすることで逃すことなく決着が付くまで戦う状況が生まれます。

「挟み撃ち」は成功すれば大きな成果が期待できますがあくまでも奇襲戦法の一種なので成功させるのは簡単ではありません。

相手に気付かれないよう戦力を後ろに回り込ませる必要がありますがもしも「挟み撃ち」仕様としていることがバレてしまえば体制が整わないうちに各個撃破されてしまうリスクが伴います。

弓矢や銃などの飛び道具を使う場合や見方による誤射や同士討ちのリスクもあるため位置取りに成功しても十分な練度がなければ難しい高度な戦術です。

通常は見方の勢力をふたつに分けて行われますが相手の動きを逆手に取る形で行われる「挟み撃ち」もあります。

逃げるものと追うものがいるとき、追う負うものをさらに追って攻撃することで「挟み撃ち」の形になります。

このような手法を応用して囮を用いて仕掛けるなどいろいろな種類があるのも「挟み撃ち」の特徴です。


「挟み撃ち」の言葉の使い方や使われ方

・『渓谷で敵を挟み撃ちにする』
・『敵軍の主力を挟み撃ちにすることに成功した』
・『挟み撃ちにして一気に殲滅するつもりが返り討ちにあってしまった』
・『ボールを持った選手を守備陣が挟み撃ちにした』

「挟み撃ち」の類語や言いかえ

・挟撃
「相手を挟無用にして攻撃すること」を意味する言葉です。

「挟み撃ち」とはまったく同じ意味なので置き換え可能です。

・両面攻撃
「前面と後面、左側と右側など両方の面に攻撃すること」を意味する言葉です。

相手の両面を攻撃するときに使われますが「挟み撃ち」の形だけでなく「挟み撃ち」された側から見た両方への攻撃に対して使われる言葉なので注意してください。

「敵の正面と後面」「正面の敵と後面の敵の両方」もどちらも「両面攻撃」という表現が当てはまります。

まとめ

「挟み撃ち」はスポーツなどでもよく耳にする一般的な言葉です。

比喩表現としても使われている言葉なので正しい意味を知っておきましょう。

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意味解説辞典