「摩天楼」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「摩天楼」とは?意味と使い方

この記事では、三字熟語の「摩天楼」の意味を分かりやすく説明していきます。

「摩天楼」とは?意味

「摩天楼」の読みは「まてんろう」で、「先端が天に届くかのような超高層建築」を意味する言葉です。


「摩天楼」の概要

「摩天楼」を三文字の漢字に分解して、その意味を詳しく説明します。

「摩天楼」「摩」の漢字には、「摩擦で使われているこするや、さすること」「研磨で使われている磨くや研ぐ」、そして「せまるや、届く」の意味があります。

ここでは、最後の「せまるや、届く」の意味で使われています。

次に「天」「空のこと」です。

従って「摩天」で、「天=空高くにせまるや、届く」という意味になります。

そして最後の「楼」「高い建物や物見やぐら」を意味します。

以上の意味を持つ三つの漢字をつなげた「摩天楼」は、「天すなわち高い空に届くほどの高い建物」の意味となるのです。

この言葉は、1931年に完成したニューヨークのエンパイアステートビルを始め、高い建物が林立するさまを、英語で「スカイスクレーパー」と表現するのを、意訳した言葉です。

「スカイ」「空」で、「スクレーバー」「削る」の意味であり、高層ビルで空が削られたように狭く見えた事から、英語では「空を削る」の言葉を当てたと思われます。

それを日本では敢えて「削」の字ではなく「摩」の字を当てたのです。

直訳ではなく、意訳した所に、日本人の言葉へのこだわりが感じられます。

ちなみに、英語の「スカイスクレーパー」は高層ビル群が出来る以前から使われていた言葉で、当時は「とても背の高い男性」「シルクハット」と言った高いものに対して、誇張して使われていたとのことです。

また余談ですが、当時の日本人はニューヨークの「摩天楼」を発展の象徴として、憧れのまなざして見ていた事でしょう。


「摩天楼」の言葉の使い方や使われ方

「摩天楼」の言葉は、以下の例文のように使われます。

・『ニューヨークのエンパイアステートビル等の高層ビル群を摩天楼と訳した人はセンスがある』
・『現在ではアラブ首長国連邦のブルジュ・ハリファのような超超高層ビルもあり、どの程度の高さのビル群を摩天楼と呼ぶべきか迷います』
・『断崖絶壁が摩天楼のように行く手を遮り、冒険隊は迂回路を必死で探し始めました』
・『鬱蒼とした高い木々が密集する原生林は、まるで摩天楼を思わせる光景と言えます』
・『現在、日本一のビルはあべのハルカスですが、周辺には同じ様な超高層ビルは少なく、摩天楼と表現するには、少し抵抗がある気がします』

「摩天楼」の類語や言いかえ

「摩天楼」の類語としては、「超高層ビル」「高層ビル」「高楼」「高閣」「層楼」などが挙げられます。

まとめ

「摩天楼」の読みは「まてんろう」で、「先端が天に届くかのような超高層建築」を意味する言葉です。

この言葉は、英語の「スカイスクレーパー」を意訳した言葉です。

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