この記事では、「支社」と「支部」の違いを分かりやすく説明していきます。
「支社」とは?
支社とは、ししゃという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの文字を見れば一目瞭然ですが、枝別れるするとかささえるといった意味を持っている支の漢字に、かいしゃや世の中といった意味の社の漢字を組み合わせる事で完成した言葉となっています。
だからこそ支社は、会社や団体等の組織で、本社から分けられる形で設けられた事業所を表すのです。
「支社」の使い方
支社は、本拠から分けられる形で誕生した事業所を示す際に使われる言葉となっています。
事業の拠点となる本社とは別の事業所である事から、支社は本社から業務の1部を担っていたりするのです。
更に企業の本社は1つだけですが、企業の規模によっては複数の支社が存在しており、大阪支社とか名古屋支社といった形で、地域名に支社という言葉を付けて表現するケースも少なくありません。
「支部」とは?
支部とは、しぶという読み方をする言葉となっています。
文字で記されたこの言葉を目にすれば直ぐに分かる事ですが、枝分かれしたものや分けて出す等の意味を有する支の文字に、会社や役所等の組織区分や物語を整理するための種類分けといった意味がある部の文字を加える事で生まれた言葉です。
そのため支部は、本部の管理下で本部から分かれる形で事務等を取り扱っている場所を表します。
「支部」の使い方
支部は、会社等の団体が本部から分かれて事務等の業務を行っている場所を示す言葉です。
本部以外の事業所や事務所の事を、この支部という言葉を使用して表す事が少なくありません。
更に本部から分けられた上で、比較的小規模な営業所等に対して、支部という言葉を用いる事が多かったりします。
「支社」と「支部」の違い
支社と支部は文字を見比べれば、2文字目に社と部という明確な違いがある事を発見出来るはずです。
とはいえ最初の文字は同じ支で、会社等の組織や団体に用いる言葉同士であるため混同してしまう部分も見られます。
ただし支部は、社の文字が付く事からでも分かる様に、本社から分けられる形で誕生した事業所等を表す言葉です。
一方の支部は、本部が管理しつつ本部から分かれる事で事務等の業務を扱う様になった場所を表現する言葉となっています。
「支社」の例文
・『来月、彼は大阪支社に異動になるらしい』
・『この製品は支社の方で取り扱っております』
「支部」の例文
・『私は4月から、名古屋支部に移る事になりました』
・『地方支部に飛ばされたのを見ると、どうやら彼は出世コースから外れた様です』
まとめ
2つの言葉は、最初に同じ支の文字が付くものの、次の文字は社と部という文字の違いがあるのです。
それだけにそれぞれの言葉が表す意味合いのニュアンスに、違いが生じています。
まず支社ですが、これは本社から分かれる形で別の地域に設けられた事業所を表す言葉です。
対する支部は、本部から分けられる形で別の地域に設けられ、本部の管理の下で事務等の業務を行っている所を表します。
同一の会社や組織に支社と支部がある場合、基本的に支社の方が規模が大きくなっているケースが多いです。