この記事では、「政治家」と「国会議員」の違いを分かりやすく説明していきます。
「政治家」とは?
「政治家」(せいじか)は政治を職業としている人、また政治に関わっている人を意味する言葉です。
「政治家」と言えば最初に思い浮かぶのが、総理大臣をはじめとした大臣や、国会で議論を交わす議員たちでしょう。
しかし地方議会の議員さんや、村長さん町長さんな地方自治体の首長さんも政治を行なっている人たちで、政治家に属します。
これらの政治家は国、都道府県、そして市町村などでそこに住む人々の暮らしをより良くするために尽力しています。
また実際に議員や地方自治体の首長ではなくても、それらのポジションを目指し活動している候補者も「政治家」とされています。
「政治家」と似ている言葉に「政治屋」があります。
しかしこの言葉は自分の利益を考えている政治家を揶揄するもので、良い意味では使われません。
「国会議員」とは?
「国会議員」(こっかいぎいん)は漢字表記から分かるよう、「国会で政治に関わっている議員さん」を表す言葉です。
日本の国会議員は「衆議院議員」と「参議院議員」から構成されています。
国会で日本国民の代表として政治を行っている人々です。
ちなみに衆議院委員の任期は4年で、参議院議員の任期は6年です。
また参議院議員のことを「代議士」と呼ぶこともあります。
ちなみに国会議員が仕事の対価として受け取るお金は「給料」ではなく「歳費」と呼びます。
また国会議員は「不逮捕特権」「免責特権」「歳費特権」という3つの特権を持っています。
「政治家」と「国会議員」の違い
「政治家」と「国会議員」の違いを、分かりやすく解説します。
「政治家」と「国会議員」は新聞やニュースでしばしば目にしたり、耳にしたりする言葉です。
「政治家」と「国会議員」の関係は、「政治家」の中に「国会議員」が含まれていると考えてください。
つまり「国会議員」の人は全員「政治家」になります。
また国会議員は衆議院議員と参議院議員のどちらかに属しますが、政治家にはそれは当てはまりません。
しばしば耳にする言葉に「大物政治家」というのがありますが、ほとんどの場合は「国会議員」のことを意味します。
また国会議員が仕事の対価として「歳費」を受け取るのに対して、地方議員が受け取るのは「議員報酬」です。
まとめ
「政治家」と「国会議員」はよく使われる言葉です。
人が集まって生活する社会では、色々な意見や考え方があり、それをまとめるのは簡単ではありません。
しかし、より良い社会を目指すためには誰かが行動しなくてはなりません。
つまり「政治家」がいなければ、私たちの生活は混乱してしまいます。
またその政治家の中でも、日本の国の政治の中心である「国会」で政治を行う人が「国会議員」になります。
残念ながら「政治家」ではなく「政治屋」になってしまう議員さんもいるのは事実です。
心の底から社会のために政治をしたいとの信念を持つ議員さんが選出されるよう、多くの人々が政治に興味を持ち、選挙に行き投票することはとても重要です。