この記事では、「方法」と「手順」の違いを分かりやすく説明していきます。
「方法」とは?
目標に達するため、目的を成し遂げるためのやり方という意味です。
目的に達するために行う内容のことも、そのために必要な具体的なものも指しています。
通勤の「方法」で考えてみます。
バス、電車、タクシー、徒歩、バイク、自転車など、家から会社に向かうために用いるものはさまざまあります。
このような具体的なものを「方法」といいます。
たとえば、電車を利用する場合、ICカードを改札口に通して、階段を使ってホームに行って、電車が到着したら乗り込むなどの行動をするでしょう。
こういった行動も「方法」といいます。
今度は通信販売で商品を購入する「方法」で考えてみます。
まず、欲しい商品をカートに入れます。
その後にカートを開き、内容を確認します。
間違いがなければ「購入」などのボタンを押します。
この場合、商品を購入するというのが目的で、この目的を達するために商品をカートに入れるなどの行動をすることが「方法」になります。
「方法」の使い方
目標に達するためや、目的を成し遂げるためのやり方を指して使用する言葉です。
内容や具体的なもの、どちらのことも指しています。
「手順」とは?
物事を行う順序という意味があります。
ホットケーキを作るときの「手順」で考えてみます。
まず、ボールに卵と牛乳を入れてよく混ぜ合わせます。
次にホットケーキミックスを加えて、軽く混ぜます。
フライパンを中火で熱し、濡れ布巾の上にのせて少し冷まします。
そして、生地を流します。
表面に泡がぷつぷつと出てくるので、そうなったらひっくり返します。
火が通ったら完成です。
これがホットケーキを作るときの「手順」です。
ボールに卵と牛乳を混ぜ合わせる前にホットケーキミックスを入れてはいけません。
フライパンの中で卵などを混ぜてもいけません。
うまく作るための順番があるのです。
この順番を「手順」といいます。
「手順」の使い方
物事を行うときの順序という意味で使用をします。
最初にこうで、次はこうでといったことを意味しています。
「方法」と「手順」の違い
「手順」には、物事を行うときの「方法」という意味があります。
しかし、両者の言葉はピッタリと同じことを指しているのではありません。
「方法」とはやり方のことです。
その内容や具体的に必要なものを指しています。
「手順」とは順番のことです。
1番目はこう、2番目はこうといったものです。
「方法」の例文
・『さまざまな方法がある』
・『その方法でやってみよう』
・『別の方法を考える』
・『いろいろな方法を試してみる』
「手順」の例文
・『手順を守ってやってください』
・『手順を忘れてしまった』
・『手順なんて気にしない』
・『手順を確認する』
まとめ
「肉を焼く方法」「肉を焼く手順」といった同じような使い方ができますが、意味は異なる2つの言葉です。