この記事では、「更新」と「更改」の違いを分かりやすく説明していきます。
「更新」とは?
新しく改めること、改まることを意味する「更新」。
以前からの内容や目的を引き継いだうえで、新しくすることを意味します。
また、実際、不動産などで契約期間が満了し、その後、そのまま契約を継続させる意味も「更新」にはあります。
「更新」の使い方
使い方には、「日本記録更新」、「更新プログラム」、「ブログの更新」、「パスポートの更新」、「契約更新」、「免許証の更新」、「ページの更新」、などがあります。
このような、一般的な使い方のほかにも、「萌芽更新」や「天然更新」といった言葉があり、「萌芽更新」には、樹林を人の手で更新することを意味し、「天然更新」には、自然のサイクルの中で芽を出した若芽を育てる方法を意味するものとなります。
「更改」とは?
以前から続く古い決まり事やしきたりなどを新しいものに変えることを意味する「更改」。
法律用語では、今ある債務を消滅させ、その代わりに新しい債務を成立させる契約を行うことを意味します。
「更改」の場合、今までの古い決まり事やしきたりは、一旦取りやめ、そして、新しいものへと変更するといったものとなります。
「更改」の使い方
使い方には、「契約更改」、「更改計画」、「全面更改」といったものがあります。
「更新」と「更改」の違い
同じ新しく改めるといった意味を持つ言葉ですが、その内容に違いがあります。
「更新」には、今までの古いものから内容を引き継ぎ、引き続き新しいものへと改めることに対し、「更改」は、今までの古いものは一旦停止し、そして、新しいものへと改めるものとなります。
つまり、今までの古いものを引き継ぐのか、そうでないのか、といった点に大きな違いがあります。
「更新」の例文
・『正解記録を更新した瞬間を生で見たときの興奮は、今でも忘れられません。』
・『私の寝る前の日課は、ブログの更新です。』
・『マンションの契約更新が近づき、このまま、ここに住むか、引っ越すか、非常に迷っています。』
・『アメリカに行くことになったので、パスポートの更新を行わなければいけません。』
「更改」の例文
・『今年、大活躍したプロ野球選手の契約更改に注目が寄せられています。』
・『ATMに行くと、システム更改によって、その日、ATMを使うことができませんでした。』
・『システム更改を行うため、専門機関に依頼することになりました。』
・『システムを全面更改することによって、今までとは比べようもないほど使いやすくなりました。』
まとめ
「更新」と「更改」には、以上のような違いがあります。
今までの古いものをどのように取り扱うのか、それによって適切な使い分けが必要となります。
また、「更新」の方が「更改」よりも、日常的によく使用する言葉となり、意味を理解している人も多く間違った使い方は少なくなりますが、同じようで少し異なった意味のある「更改」という言葉もあるということを知っておくことで、より適した使い分けが可能です。