この記事では、「本末転倒」と「マッチポンプ」の違いを分かりやすく説明していきます。
この2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「本末転倒」とは?
「本末転倒」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「本末転倒」は「ほんまつてんとう」と読みます。
「本末転倒」には「根本的で、重要なことを、つまらないこと、些細なことを取り違えること」と言う意味があります。
例えば、語学留学のために外国にホームステイしたのに、日本人留学生との恋に夢中になることがあるかもしれません。
語学留学の場では「重要なことは、語学を学ぶこと」であるのに、「日本人同士の恋愛」という、つまらないことを取り違えてしまっていると考えられるため、「本末転倒」と呼ぶことができます。
他にも、「部屋を片付けていたら、卒業アルバムを見つけて夢中になる」という場合も、「部屋の片づけ」と「昔を懐かしむ」という行為を取り違えてしまっているため、「本末転倒」と呼ぶことができます。
「マッチポンプ」とは?
「マッチポンプ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「マッチポンプ」は「自分で問題を起こしたのにも関わらず、収拾を持ちかけること。
またそのことによって何かしらの得をしようとすること。
またその人」という意味があります。
もともとは、マッチで火をつけた人が、同時にポンプで消火するという、一人二役の行為が由来となっています。
放火犯がAさんの家に火をつけて、さらに消火をした後で、Aさんに謝礼金を要求するような行為を指します。
「マッチポンプ商法」という言葉もあり、例えばシロアリ駆除をする業者が、検査をするふりをしてシロアリを放ち、もともとはシロアリがいない家からお金を取ろうとするような事例を指します。
また、安全な街が危険だと喧伝して、セキュリティシステムを売るような行為も「マッチポンプ商法」と言えるでしょう。
「本末転倒」と「マッチポンプ」の違い
「本末転倒」と「マッチポンプ」の違いを、分かりやすく解説します。
「本末転倒」には「根本的なこと、重要なことを、つまらないことや些細なことと取り違えること」と言う意味があります。
一方「マッチポンプ」は「自分で問題を起こしたのにも関わらず、収拾を持ちかけること。
またそのことによって何かしらの得をしようとすること。
またその人」という意味があります。
このように、2つの言葉は大きな意味の違いがあります。
また、「本末転倒」が無自覚で行われることが多いのに対して、「マッチポンプ」は意図的に、さらに悪意を持って行われることが多いという違いがあります。
まとめ
「本末転倒」と「マッチポンプ」の違いについて見てきました。
2つの言葉はまるで違う意味を持つ言葉になります。
またうっかりした人が「本末転倒」になりがちなのに対して、悪い人が「マッチポンプ」な行動をしがちだと覚えておくといいかもしれません。