「枚挙に遑がない」とは?意味や使い方、例文など分かりやすく解釈

「枚挙に遑がない」とは?意味と使い方

この記事では、「枚挙に遑がない」の意味を分かりやすく説明していきます。

「枚挙に遑がない」とは?意味

「枚挙に遑がない」の読みは「まいきょにいとまがない」で、「数が多くて、数えきれないほど」だと言う意味の慣用句です。


「枚挙に遑がない」の概要

「枚挙に遑がない」の慣用句を分解して、少し詳しく意味を見たいと思います。

「枚挙」「枚」は1枚、2枚と数える単位で、「挙」は訓読みが持つ「挙げる(あげる)」の意味で、従って「ひとつひとつ数え挙げる」意味となります。

また「遑(いとま)がない」「暇(いとま)がない」とも書き、こちらの「暇(いとま)」「ひま」とも読める漢字で、意味は「暇(ひま)がない、時間がない」と言う意味になる事が理解しやすいと思います。

以上の言葉を繋げると、「枚挙に遑がない」「ひとつひとつ数え挙げるひまがないほど」となり、分かりやすく「数が多くて、数えきれないほど」と言い換える事ができるのです。

また「遑(いとま)がない」「暇(いとま)がない」の漢字表記は、いずれも読みが難しいため、「いとまがない」と平仮名表記とされることが多いと言えます。

この「枚挙に遑がない」の慣用句は、悪い事柄やネガティブな事柄に対して使用される言葉だと思われている方が少なくありません。

しかし悪い事柄やネガティブな事柄の事例が沢山ある場合にのみ使うと言う限定・制約は、本来はありません。

良い事やポジティブ事の事例が沢山あると言った場合にも、使う事が可能です。


「枚挙に遑がない」の言葉の使い方や使われ方

「枚挙に遑がない」と言う言葉は、『水害被害に遭った地域の復旧のために、枚挙に遑がないほどのボランティアが駆けつけた。』や『この困難なプロジェクトを達成するために、多くのメンバーがいかに努力し、知恵を出して来たかは、枚挙に遑がありません。』のように、使われます。

上記は良い事柄の事例が沢山あると言う場合の使い方例ですが、逆にネガティブな事柄に対して、『あの老人が近隣の人に対して掛けた迷惑は、枚挙に遑がありません。』や『政治家が選挙に当選するために、法律違反ギリギリの行為を行っている事は、枚挙に遑がありません。』の様に使われる場合もあります。

「枚挙に遑がない」の類語や言い換え

「枚挙に遑がない」の類語や言い換えとしては、「数え上げるときりがない」「数えきれないほど」「腐るほどある」などと言い換える事が出来ます。

まとめ

「枚挙に遑がない」の読みは「まいきょにいとまがない」で、「数が多くて、数えきれないほど」だと言う意味の慣用句です。

良い事柄の事例が多い場合にも、悪い事例が多い場合にも、いずれの場合にも使う事が出来る慣用句です。

「遑(いとま)がない」の漢字は「暇(いとま)がない」と使われる場合もあります。

またいずれの漢字表記も読みが難しいため、「いとまがない」と平仮名表記とされることも多いと言えます。

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