「伝える」という表現は、いくつかあります。
この記事では、「案内」と「お知らせ」の違いを分かりやすく説明していきます。
その場にふさわしい言い回しを、覚えていきましょう。
「案内」とは?
案内(あんない)とは、その場の様子を伝えること。
くわしい情報を、相手に分かりやすく説明することです。
「案内」は「ご案内いたします」や「ご案内します」とつかいます。
イベント会場を訪れた取引先をブースまでお連れするとき、手元の資料をより細かく説明したいときに使います。
「相手にさらに詳細な情報を伝えること、誘導すること」が「案内」になります。
また「案内」は「会社説明会のご案内」や「展示会開催のご案内」といったように、ビジネス文書の見出しとして、用いることもあります。
「ご案内」は丁寧な表現なので、得意先やクライアントにもつかえる表現になります。
「お知らせ」とは?
お知らせとは、通知や案内のこと。
何か「お伝えしたいこと」があるときに用います。
不特定多数の人に対して、連絡したいときに用いる表現です。
「お知らせ」は「お知らせいたします」と使います。
この前、議題に上がっていた案件を報告したいとき、後ほど連絡したいときなどに用います。
「連絡します」をより丁寧にした表現になるので「お知らせいたします」は外部の方やクライアントにも使える、ビジネスライクな言い回しです。
また「お知らせ」は「事務所移転のお知らせ」や「営業時間変更のお知らせ」「臨時休業のお知らせ」など、ビジネス文書やお店の張り紙にも使える表現です。
お店を訪れる不特定多数のお客さまに対して使える、便利なフレーズになります。
「案内」と「お知らせ」の違い
どちらも仕事のシーンでよく使う言葉です。
「案内」と「お知らせ」の違いを、分かりやすく解説します。
・広く伝える場合は「お知らせ」
「ご案内いたします」も「お知らせいたします」も同じくらい、丁寧な響きの言葉です。
そのため社外の人に使っても、失礼にあたらない表現となります。
ただ文書の見出しにしたとき、少々ニュアンスが異なるのが「ご案内」と「お知らせ」です。
「ご案内」は「新商品販売のご案内」や「新サービス提供開始のご案内」など、上得意のお客さまや取引先につかいます。
お互い顔と顔を知っている、なじみの取引相手に用いることが多いです。
対して「お知らせ」は「営業時間変更のお知らせ」「臨時休業のお知らせ」など、不特定多数のお客さまに伝えるシーンで用いられます。
多くの人にいち早くお知らせしたいとき、好んで使われるのが「お知らせ」です。
「ご案内」に比べて「お知らせ」は、カジュアルな言い回しになります。
まとめ
「案内」と「お知らせ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「誰かに何かをお伝えするとき」用いるフレーズです。
イベント会場やメール文にて「ご案内いたします」や「お知らせいたします」と使います。
ビジネス文書では得意先に使うのが「ご案内」、不特定多数のお客さまに発するのが「お知らせ」となります。
違いを知って、ビジネスの達人を目指していきましょう。